2013-01-01から1年間の記事一覧
このところの安倍晋三首相を見ていると、第一次安倍内閣がたどった道に戻ってきたと感じている。 安倍晋三の信念は一貫していて「ブレて」いない。彼は、彼の考える日本の自立を目指し、憲法の改正、教育の改革、軍事力の強化を実現しようとしている。 第一…
「対アマゾン、電子書籍で連携 書店や楽天など13社、めざせ「ジャパゾン」」(http://goo.gl/b2KkGK)という記事を読み、心の底からあきれ果てた。 書店の店頭に電子書籍の作品カードを並べ、店頭で決済。購入した人は、その作品カードに書いてある番号をも…
最近、入山章栄「世界の経営学者はいま何を考えているのか」と三谷宏治「経営戦略全史」という本を読んだ。 前者はAmericaのAcademiaで活動している経営学者が現代の英語圏の経営学会で取り上げられている研究課題の見取り図を示したものであり、後者はconsu…
最近の記事では、なるべく外来語のカタカナ表記を使わず、なるべく原語で表記することにしている。慣れないと読みにくいかもしれない。 外国語の単語を日本語に取り入れて表現の幅を広げたいという気持ちはよくわかる。なるべく外来語は使わずに書くべしと主…
しばらく前、社内で事業部門の人たちと顧客満足度を高める方法について議論をした。 相手の業界によっては、外注先(ここでは私の会社)の社員を日常的に怒鳴ることもあり、社員の「ストレス耐性」を高めることが必要だという意見がでた。 私の会社の社員は…
前回の記事(id:yagian:20131208:1386450690)では、もともとは好きではなかった菊池寛「恩讐の彼方に」を久しぶりに読んだら、不覚にも感動してしまったことを書いた。 青空文庫に、芥川龍之介が菊池寛の作品を、また、菊池寛が芥川龍之介の作品を批評してい…
最近、ちょっとしたすきま時間に、青空文庫で芥川龍之介の作品をiPhoneで読んでいる。短編小説も随筆も短いので、地下鉄に乗って降りるまでの時間でひとつの作品が読めてしまうのでちょうどいい。 芥川の作品が手放しで好きだ、という訳ではないけれど、彼自…
日本のwebsiteのdesignに関する記事をいくつかinternetで見かけた。確かに、英語圏のwebsiteに比べ、良きにつけ悪しきにつけ独特だと思う。 代表的なwebsiteを二つほど比較してみよう。 Yahoo!Japan (http://www.yahoo.co.jp/) / Yahoo! (http://www.yahoo.c…
自分でもよく理由が説明できないのだが、どうしても気になってしかたがないツボのようなものがある。 稲本(id:yinamoto:20131123)は、「民衆」とか「日本人」とか、大雑把に人をくくる言葉を自覚なく使うことが気になるらしく、よくそのことについてblogに書…
9月の末から扁桃腺炎の影響があって体調が優れず、blogもご無沙汰してしまった。 扁桃腺炎で発熱しているときは、暇といえば暇である。微熱であれば本を読んでいるが、熱が上がると本を読む元気がなくなる。そんな時はTVをザッピングしていた。と言っても、…
最近、大正から昭和初期にかけての政治史に関する本を何冊か読んだ。 日本が対米開戦に至る経緯について新知見があった訳ではないけれど、自分なりに整理ができたような気がする。 重要な点をまとめると次のようになるだろう。 明治憲法は権力を分散させるよ…
最近、紙の本をあまり持ち歩かないようになった。 外出先で暇を潰す時、Kindleで本を読むか、iPhoneのアプリで青空文庫を読んでいることが多い。このところ、青空文庫で芥川龍之介の小説や随筆を眺めている。 芥川は、東京生まれ東京育ちで、私の実家の近所…
日本における日米安保条約に関する議論は、沖縄における基地負担、集団的自衛権の是非、実際に紛争が発生したときに米軍が介入するか、といった論点が中心である。 やや視点を変えて、East Asia諸国から見た日米安全保障条約の存在価値について考えてみたい…
英語版のWeblogに、日本文化は「茶道」「禅」「浮世絵」「寿司」「オタク」だけではなく、「ヤンキー文化」(ないし"YOSAKOI")という世界が、実は主流の文化だということを紹介したことがあった。"Yanki and YOSAKOI: the Real Dominant Culture in Rural J…
最近、中間管理職をやっていることもあり、仕事の体験談が書かれた自己啓発系の本を読んで「そうだよなぁ」とか「すごいなぁ」とか「オレもまだまだ」などと思う典型的な中年「サラリーマン」になっている。 DeNAの創業者南場智子の本「不格好経営」を読み、…
野中郁次郎「アメリカ海兵隊」を読み、橋下市長の従軍慰安婦に関する発言について考えてみた。 ここでは、橋下市長が米軍普天間飛行場の司令官に「合法的に性的なエネルギーを解消できる場所が日本にはある。真っ正面から風俗業を活用してもらわないと、海兵…
今、会社でPMO(Project Management Office)という部署で仕事をしている。 私たちの会社がお客様に提供している仕事のほとんどは、projectという形態をとっている。PMOという部署のmissionは、projectが成功するための支援をすることである。 正直に言って、…
昨日は憲法記念日だったので、mass mediaやinternet上で憲法改正に関する記事をいくつか目にした。一日遅れになってしまったが、感想を書いてみたい。 私は「教条的」な護憲論者でもないし、かといって積極的な憲法改正論者でもない。憲法の改正が必要なら改…
村上春樹がニューヨーカーにボストンマラソンに関するエッセイを投稿していた。 "BOSTON, FROM ONE CITIZEN OF THE WORLD WHO CALLS HIMSELF A RUNNER" May 3, 2013, posted by Haruki Murakami (http://goo.gl/aT5l8) もともとは日本語で書かれたものを英訳…
昨日のentry「WTO脱退論?」(id:yagian:20130427:1367007188)で「アメリカ陰謀論者」について触れた。今日は、陰謀論とはなにか考えてみようと思う。 「陰謀論」には事実の裏付けはなく、それを信じていない人から見ると荒唐無稽に見えることが多い。「陰謀…
昨日のエントリー「ミナサン、減税はおキライですか?」(id:yagian:20130426:1366927946)で、TPP交渉への参加の是非について基本的な考え方を整理してみた。今日はその補足をしたいと思う。 TPPに参加することは日本の主権の重大な部分を譲り渡すことになる…
TPP参加をめぐる賛成派の主張も反対派の主張も本質をついてないため、隔靴掻痒の感がある。 関税の引き下げは減税である。したがって、その関税の対象品目を購入する人のすべてに利益をもたらす。 ミナサン、減税はおキライですか? 一方、関税の引き下げに…
最近「グローバル人材」という言葉をよく目にするが、強い違和感を感じる。 なぜ「グローバル」がカタカナで、「人材」が漢字なんだろうか。「グローバル人材」に対応する英語があるのだろうか、それともよくある「和製英語」的な言葉なのだろうか。「グロー…
東日本大震災から2年が経過して、福島第一原子力発電所事故に関するさまざまな調査結果、書籍などが発刊された。3月11日以来、集中的にそれらの本を読んでみた。その印象を簡単にまとめたいと思う。 いちばん説得力があると思ったのは、国会東京電力福島原子…
為末大のTwitterをフォローしていて、彼のつぶやきには共感するところが多かった。本屋で彼の本が平積みになっているのを見かけて手にとった。 いつも気になった言葉があったページの角を折りながら本を読んでいる。この本のずいぶんたくさんのページの角を…
岡野友彦「院政とは何だったか」を読んだ。 院政とは何だったかよく理解できずにいたので、題名に惹かれて手にとって見た。歴史学の最先端では異論もあるようだけれども、中世日本の権力構造の中での院政の位置づけについて概括的に把握できたように思う。 …
日本の教育制度において一部の人は問題だと考えているようだが、あまり一般的に論じられることが少ないことがらの一つに、文系と理系の区分がある。私は、文系と理系の区分は即刻撤廃すべきだと思っている。 Wikipediaに「文系と理系」というエントリー(http…
英語版のウェブログ(http://goo.gl/EuVns)でクリント・イーストウッドの同性婚に関するインタビューを取り上げたエントリー"Let's Spend A Little More Time Leaving Everybody Alone: Clint Eastwood and Me"(http://goo.gl/tkTyX)を書いた。日本語話者にも…
稲本が自分のブログ「おれと写真」(id:yinamoto:20130223)の冒頭に次のように書いている。 おれ様はこういう人間であるという例によってのおれおれ話である。 ちょうどiPhoneにインストールした豊平文庫(青空文庫リーダーとしては使いやすいと思う(http://go…
レスリングがオリンピック競技から外れる可能性が高まったということで連日ニュースに取り上げられている。私自身あまりオリンピックには興味がないというバイアスがあるけれど、オリンピック競技であることにこだわり過ぎるのもよくないのではないかと思う…