"YOSAKOI"国日本

英語版Weblogに、日本文化は「茶道」「禅」「浮世絵」「寿司」「オタク」だけではなく、「ヤンキー文化」(ないし"YOSAKOI")という世界が、実は主流の文化だということを紹介したことがあった。

"Yanki and YOSAKOI: the Real Dominant Culture in Rural Japan" http://goo.gl/cbcnl

狭義の「ヤンキー」は、現在ではほぼ絶滅している。しかし、「ヤンキー」的なtasteは廃れることなく日本の地方に根付いている。このtasteを指して、広義の「ヤンキー」という言葉が使われることがあるが、狭義の「ヤンキー」と混同されることも多い。

近年、"YOSAKOI"祭が、かつて「ヤンキー」が広がっていた地域で開催されるようになってきている。現代の「ヤンキー」tasteを象徴するものが"YOSAKOI"でないだろうか。そこで、私は「ヤンキー」という言葉より、"YOSAKOI"という言葉を使うことにしている。

「ヤンキー」は絶滅したが、"YOSAKOI"は着々と日本中に浸透していると感じている。ふたつ事例を示したいと思う。

例えば、「東京ディズニーランド」の夏のevent「ディズニー夏祭り」(http://goo.gl/B92z8)である。

確かに、"YOSAKOI"と「ディズニー」は親和性が深い("YOSAKOI"なひとたちのクルマの「ムートン」が敷かれたdashboardには「ミニー」のぬいぐるみが置かれている)と思うし、「東京ディズニーランド」への来訪者のかなりの比率は"YOSAKOI"なひとたちが占めていると思う。

しかし、ここまで「東京ディズニーランド」側から"YOSAKOI"臭を押し出したのは初めてではないだろうか。

MickeyたちのDanceはまさに"YOSAKOI"である。おみやげをみると、ねじりはちまき、ステテコ、そして「爽涼鼓舞」と書かれたT-shirtが売られている(http://goo.gl/q3Avi)。これでいいのか、「東京ディズニーランド」?いや、これが正解なのだろう。この"YOSAKOI"国日本に立地した「東京ディズニーランド」では。

どうせならば、「魅鬼舞巣」「魅尼舞巣」「怒成弩脱躯」とか書かれたT-shirt が欲しい。頼みます、「東京ディズニーランド」。

そして、「イオンのゆかた:和レボリューション」(http://goo.gl/M3I2z)を見ていただきたい。「イオン」は”YOSAKOI”marketingに余念がないけれど、まさにゆかたの"YOSAKOI"解釈そのものである。

”The Real Dominant Culture in Rural Japan”は、完全に"YOSAKOI"になっているということなのだろう。