2016-01-01から1年間の記事一覧

新年の抱負:健康第一、中高年の成長

平凡ではあるけれど、自分にとっては重い新年の抱負:健康第一 一日早いけれど、新年の抱負について記録に残しておこうと思う。 新年の抱負をひとことでまとめると「健康第一」である。平凡だけど、自分にとっては身銭を切って学んでたどりついた重い抱負だ…

翻訳の楽しみ(1):パズルとしての和文英訳

なぜ翻訳をするのか 最近は中国語の勉強を優先しているので開店休業状態になっているけれど、英語のブログ"Everyday Life in Uptown Tokyo"を書いている時期があった。 yagian.blogspot.jp たいていは英語で自分の言葉を書くようにしていたけれど、日本語を…

残りの人生で読める本

来月で50歳になる 人生を10年区切りで考えることに意味があるかどうかよくわからないけれど、今度の誕生日には大きな感慨がある。 40歳になるまでは、夢中で生きていて人生を振り返って考える、などということはしたことがなかったから、20代、30代が終わる…

大きいことはいいこと、ではない:原子力政策と地球温暖化対策に共通する大きすぎるリスク

古典的なソフトウェア開発手法:ウォーターフォール・モデルとその限界 古典的なソフトウェアの開発の進め方に、「ウォーターフォール」モデルというものがある。ウォーターフォールは、文字通り「滝」という意味である。ソフトウェア開発を「要件定義」「概…

在日ファンクはすなおに楽しめる。しかし、なぜかブルーノ・マーズにわだかまってしまうのはなぜだろう。(附論:ブルーノ・マーズとピコ太郎の世界)

在日ファンとチャン・ギハと顔たちのライブに行く 先月、在日ファンクとチャン・ギハと顔たちのライブに行き、楽しい時間を過ごすことができた。 在日ファンクとは、SAKEROCKで星野源とバンドを組んでいた浜野謙太(通称:ハマケン)がボーカルのファンク・…

"The President":トランプ大統領のリアリティ・ショー

メリル・ストリープがクリント・イーストウッドを「正す」 大統領選挙をめぐるクリント・イーストウッドとメリル・ストリープのやりとりが、今回の両陣営の関係を象徴していたと思う。 クリント・イーストウッドは、エスクァイアのインタビューで次のように…

面倒くさい人、バラクに幸多かれ(そして自分も)

ミシェルとバラクと「ドゥ・ザ・ライト・シング」 オバマ家にはなぜかずっと関心を持っている。 以前、長女のマリアが反抗期で、公的な行事でもふてくされた態度をとっていたときは、これからどうなるのかずっと気になっていた。その時期には、ミシェルとバ…

ヒラリーの悲しみ

夫が好きで好きでしょうがない BSで各国のニュースを紹介する「キャッチ!世界のトップニュース」という番組で、国際政治学者の藤原帰一が月1回さまざまな国の映画を紹介するコーナーがある。映画の選択もいいし、国際情勢、社会情勢を絡めた解説もわかりや…

クラフトビールと一期一会

アメリカのビールはカヌーに似ている 以前のエントリーで紹介したPodcast "How I Built This"で、今度はクラフトビール企業の草分け、サミュエル・アダムスのオーナーのインタビューが放送されており、なかなか興味深かった。 今ではアメリカのクラフトビー…

サルトルによるノーベル文学賞辞退声明の和訳

過去にノーベル賞を辞退した人たち 今回のノーベル文学賞のボブ・ディランへの授与に関するニュースを見て、そういえば過去にノーベル賞を辞退した人はいるのだろうかと思い、検索してみたところ、Wikipediaにジャン=ポール・サルトル、レ・ドゥク・ト、ゲル…

Airbnbのストーリー:地に足がついた展開

朝はポッドキャストを聞き、夜は音楽を聴く 朝の通勤の時は、まだ元気があるので、たいてい英語のポッドキャストを聞いている。 夜帰宅する時は、リラックスしたいので、たいていGoogle Play Musicで音楽を聴いている。 iPodでは、ニュースを聞くこともある…

独裁的な政権による秩序か、民主的な政権による混乱か

混迷が増すシリアの情勢と日中戦争下の中国の情勢 今回もアメリカとロシアと停戦交渉が破綻し、アサド政権とロシアによるアレッポへの爆撃が激化している。 シリア内戦は、国内のさまざまな勢力がそれぞれ外国と結びつき、混迷が増している。ある種のバラン…

I'm feeling lucky radioつながりで:Eels "Souljacker Part I"

Google Play Musicで音楽を聴く ようやくSpotifyが日本にやってきた。しかし、今のところ音楽のストリーミングサービスはGoogle Play Musicで満足しているので、当面引っ越すことはないと思う。ただ、インターフェースはGoogle Play Musicはどうにもかっこわ…

努力は報われるか:クリント・イーストウッドとバッドエンディング

「クリント・イーストウッドの真実」 「ハドソン川の奇跡」の公開とタイミングをあわせて、スカパー「イマジカBS」でクリント・イーストウッドの特集をやっていた。そのなかで、「クリント・イーストウッドの真実」というドキュメンタリーを見た。デビューか…

時間の流れる方向

中国語検定(4級)講習会に参加した 大学時代に第二外国語で勉強をした中国語を久しぶりに勉強している。 自分に刺激を与えようと、中国語検定を受験することにした。といっても、独学なので自分のレベルがよくわからない。中国語検定協会のウェブサイトで、中…

ベンチャー・キャピタリストの目のつけどころ:菊池寛と芥川龍之介

スタンフォード大学留学帰国報告会で 先日、会社からスタンフォード大学に派遣されていた社員の社内での帰国報告会に参加してきた。 去年から1年間一人ずつスタンフォード大学に派遣されるようになり、今回は二人目の帰国報告会である。去年の報告会に比べて…

ポートランドあれこれ

ポートランドあれこれ 先日はポートランドの食と酒について書いたけれど、今回はそれ以外のあれこれについて書いてみようと思う。 yagian.hatenablog.com ポートランドまでのエアライン デルタ航空が、成田発ポートランド(PDX)着の直行便を運行している。今…

旅先で本を買う

旅先で本を買う 昔から旅行をしているとその土地の本屋、古本屋、大学生協が気になってよくのぞいていた。旅先で本を買うと荷物になるのでがまんするけれど、品揃えがよい本屋に出会うと抑制できなくなることもある。京都の恵文社(恵文社一乗寺店)とか。 "…

筒井康隆「モナドの領域」を読んで:妬み恨み嫉みという感情

筒井康隆「モナドの領域」 しばらく前に図書館で予約を入れた筒井康隆「モナドの領域」の順番が回ってきた。 最後に筒井康隆を読んだのは「虚航船団」や「文学部唯野教授」だから、もう20年以上前になる。 ずいぶん久しぶりに読んだ「モナドの領域」は、予想…

ポートランドはおいしい

アメリカの食の新しい潮流 今年の夏休み、オレゴン州ポートランドに一週間滞在した。 アメリカというと、食事がおいしいというイメージは乏しいと思う。しかし、最近、アメリカの食事情は大きく変化しつつあり、その変化の最先端、中心となっているポートラ…

Twitterにはファーガソン事件、Facebookにはアイスバケットチャレンジが並ぶ

中絶合法化が犯罪率を減らした?:「ヤバい経済学」と「エビデンス・ベースド・アプローチ」 「ヤバい経済学」は、これまであまり「エビデンス・ベースド・アプローチ」(実験や調査によるデータの定量的分析に基づく手法)が適用されてこなかったさまざまな…

至福の日曜日、及び、モヒートの作り方

至福の日曜日 今日は週末のルーティーンに通りに過ごしている。 朝、ワイシャツにアイロンをかけ、靴を磨く。 午前中は近くの雑司が谷体育館のスイミングプールに行く。最近のメニューはこんな感じ。 水中ウォーキング:100m ビート板キック:200m フリー(…

鎌倉三十三観音霊場巡礼結願

鎌倉三十三観音巡礼結願 ここ数年、鎌倉に通って三十三観音を巡っていた。先週の土曜日、三十三か所目の参拝を済ませ、ようやく結願することができた。 巡礼というと四国八十八箇所が有名だと思う。それに比べるとずいぶんこじんまりしているけれど、鎌倉市…

夏の夕暮れの至福:トム・コリンズを飲む

季節とお酒 たまに「お酒は何が好きか」聞かれることがあるけれど、いつもなんと答えてよいか迷ってしまう。結局「季節、気候、場所、料理次第かなぁ」と曖昧に答えてしまうことが多い。 寒い季節には身体を温めてくれるお酒がいいけれど、暑くなってくると…

「找自己」(「自分を取り戻して」)陶喆(David Tao)

第二外国語としての中国語 大学の第二外国語で中国を選択していた。 学生時代(1980年代後半)、上海と杭州を旅行した。神戸から鑑真号というフェリーに乗って上海に着いた。そのころの中国は、改革開放時代に入っていたけれど、まだまだ文革の香りがして、…

離脱派は愚かだったのか

離脱派へのネガティブ・キャンペーンと実態 EU離脱に関する国民投票の結果、イギリスはEUから離脱することになった。その直後、残留派から離脱派に対するネガティブ・キャンペーンがいっせいに始まった。 彼らの主張を読むと、離脱派の人々は「イングランド…

最高のNBAシーズン:レブロン時代の頂点

しばらく寝かせてからブログに書く ここのところ、毎週日曜日にブログを書くようにしている。 ウィーク・デイにブログのネタを思いつくと、はてなブログにタイトルと概要を書いてをドラフトとして保存するようにしている(そうしないとすぐ忘れてしまう)。…

テレビ報道の公平性

BBCの「EU離脱」に関する報道 NHK-BSやスカパーでBBCのニュースをよく見ている。最近は、当然ながら「EU離脱」に関する報道が多く、なかなか興味深い。 BBCとしては「EU離脱」に対して中立的な立場を保っている。残留派、残留派の双方の政治家に対するインタ…

ベン・フォールズを全部聴く:平凡さを「ロック」する

ベン・フォールズを全部聴く 今年に入っていから、Google Play Musicで特定のミュージシャンの音源を「全部聴く」ということをしている。 これまで、ビートルズとメンバーのソロ活動、トーキング・ヘッズとデイヴィッド・バーンとトム・トム・クラブ、プリン…

クラシックカーとなることを拒絶するクルマづくり

クラシックカーのリストア番組でトヨタ車が取り上げらることはほとんどない 以前のエントリーで、「ディスカバリー・チャンネル」(https://japan.discovery.com/index.html)で、クラシックカーをリストアすることをテーマとする番組がたくさん放映されており…