2006-01-01から1年間の記事一覧
カズオ・イシグロ「わたしたちが孤児だったころ」(ハヤカワepi文庫 ISBN:4151200347)を読んだ。 よかった。 さて、この小説のよさについて書こうと思い、あれこれ考えているのだけれども、どうもことばになってくれない。 非常に技巧的な小説だと思う。自…
雑司が谷から都電に乗って庚申塚で降り、地蔵前商店街と染井霊園を抜けて東京スイミングセンターに併設された温泉 Sakura(http://www.sakura-2005.com/main.htm)に行ってきた。 Sakuraは、こじんまりとしていて、地元の温泉という感じで、気軽な感じがいい。…
年末になり、いろいろなニュース番組で、今年のニュースのランキングをやっている。スポーツ関連のニュースでは、荒川静香の金メダル、WBCの優勝、松坂大輔のボストンへの移籍、ディープインパクトの引退、新庄の活躍などが挙げられることが多い。しかし…
腰の激しい痛みはおおむね収まったけれど、疲れると腰に鈍痛を感じ、背中が張り、少々足がしびれる、という状態である。 医者から、普段より多めに歩いたり、水泳をしたり、あまり激しくない運動をして筋力を回復させた方がいいというアドバイスを受けた。 …
幻冬舎新書が創刊され、書店で平積みをされていたので、手嶋龍一、佐藤優「インテリジェンス武器なき戦争」(幻冬舎新書 ISBN:4344980115)を買ってみた。手嶋龍一と佐藤優がヨイショしあう不思議な対談本だった。 先日、イラクのナショナリズムについて書い…
家に帰り、テレビをつけると、亀田対ランダエタ戦の第8ラウンドだった。 亀田興毅は、無理にKOを狙うことなく、足を使っていた。体格とパンチ力で劣るランダエタに対して、確実に勝ちに行くには、これが正攻法なのだろうけれど、安全運転の亀田興毅見てい…
松坂大輔のレッドソックス入団会見の中継を見た。 松坂の笑顔が実に印象的だった。MLBに、レッドソックスに入りたい、入れてうれしいという素直な気持ちが伝わってきた。松坂は童顔で、特に、レッドソックスの帽子をかぶったときは、野球少年のようだった…
最近、漁獲制限によってマグロの価格が上がるだろう、というニュースをよく目にする。しかし、マグロって、そんなにおいしい魚のだろうか。 すしのネタだったら、大雑把なマグロより、味や食感が複雑なヒラメやアジの方が好きだ。大トロになると、脂っぽすぎ…
先日、テレビで「ラスト・サムライ」を見た。 トム・クルーズが演じる主人公のネイサン・オールグレンは、南北戦争の英雄だが、その後、ネイティブ・アメリカンとの戦争を通じて彼らの勇敢さを尊敬するようになったが、それにもかかわらず彼らを虐殺したこと…
松坂大輔の年俸交渉が難航しているという報道があるが、代理人としてのスコット・ボラスにとって、期限ぎりぎりまで交渉するのは、クライアントである松坂大輔に対する当然の責務だろう。 スコット・ボラスは、ポスティングシステムに批判的だというが、たし…
「津田左右吉歴史論集」(岩波文庫 ISBN:4003314093)を読んでいる。戦前に書かれた文章も多いが、古さを感じさせず、読後感が爽快である。 まずは、昭和9年に書かれた「日本精神について」という文章から引用する。 ……日本人の気質なり習性なりに日本精神…
DVDで「太陽の帝国」を見た。 バラードのファンだったから、「太陽の帝国」の邦訳(国書刊行会 ISBN:4336024421)がでたとき、さっそく読んだ。その後、映画化されたとき、ハリウッド映画で、しかもスピルバーグが監督というので、バラードの世界が再現さ…
昨日、NHK−BSで「真珠湾への道 1931−1941」という番組の再放送をしていた。近衛文麿の曾孫の近衛忠大と日系アメリカ人五世のジェームズ・タカタの二人が、どうして太平洋戦争が始まってしまったのか、1931から1941の10年間を振り返る…
昨日は冷たい雨が降り、一日ひきこもっていた。今日は、昨日の雨が空気中の塵を洗い流してくれたのか、澄んだ青空となり、陽の光がいつもよりまぶしく感じられた。今日は、買い物に出かけることにした。 朝、父親から電話があり、新車のプリウスが届いたので…
アメリカの中間選挙によって上院、下院ともに民主党が多数を占めた結果、ブッシュ大統領は、民主党との融和を進めている。その一環として、国防長官がラムズフェルド氏からゲーツ氏に代わった。そして、ブッシュ・シニア大統領時代の国務長官だったべーカー…
今日は、冷たい雨が降り、冷え込んできた。窓は結露で曇っている。家の外に出かける勇気がわかず、一日ひきこもっていようと思う。
もう12月。 毎年、年末に小旅行をしているけれど、今年は、遠出はやめて、都内のホテルを予約した。 ホテルのプールで水泳を復活しようと思う。
小林秀雄「考えるヒント2」(文春文庫 ISBN:4167107023)は、軽い題名に比して、内容は濃くて読み応えがある。江戸時代の思想をめぐる考察がテーマとなっている。 最近、小林秀雄を読み始めたのは、本居宣長に興味を持ったからだ。宣長に興味を持ったのは、…
久しぶりにバーバリーのトレンチコートを取り出して着てみた。新入社員の時に買ったコートである。 昔のバーバリーはヘビーデューティで、しっかりしていて古びていない。 ブルーレーベルじゃこうはいかない。
別に不登校になったりとか、学校が嫌いになるというほどの経験はないけれど、学校というものにあまりなじめなかったような記憶がある。 学園祭やスポーツの大会で、クラスが一致団結してがんばろうといわれても、自分で選んで入ったクラブではなく、たまたま…
身近に子供がいないし、自分が学校教育を受けていたのもずいぶん昔のことで、教育に携わっているわけでもないから、いまどきの教育の実態はよくわからない。また、自分が経験した教育も、ひとつの事例であって、一般化できないようにも思う。しかし、最近、…
去年の冬は、トリノオリンピックの代表争いをきっかけにして、フィギュアスケートをよく見ていた(id:yagian:20051226:1135597835)。今シーズンも、グランプリシリーズはだいたい見ている。 オリンピックの次のシーズンということもあって、荒川静香とスルツ…
痛み止めを飲んでいると、腰の痛みはおおむね治まってきた。痛みが引いてからは、あまり安静にしすぎていても逆によくないというので、外に出て歩くことにした。 雑司ヶ谷霊園は、銀杏が黄葉して、常緑樹の緑との対比がきれいだった。もうしばらくすると、銀…
わが家からいちばんちかい商業施設はサンシャインシティである。サンシャインシティの脇に西友があって、そこで買い物をすることがあるが、品揃えがいまひとつで、結局、池袋駅まで足を伸ばすことになっていた。 今、サンシャインシティの脇に高層マンション…
小林秀雄「考えるヒント」(文春文庫 ISBN:4167107120)のなかの「批評」という文章を読んでいたら、こんな一文にぶつかった。 ……自分の仕事の具体例を顧みると、批評文としてよく書かれているものは、皆他人への賛辞であって、他人への悪口で文をなしたものは…
ポスティングで井川をヤンキースが落札したという。 あまり井川のピッチングを見たことがないので、どこまで通用するかどうか、よくわからない。普通のチームあればローテーションに入れるのだろうけれど、ヤンキースではがまんしてもらうのは難しいから、う…
腰痛の顛末を書いた自分の文章を読み返すと、つくづく、自分は自分好きなのだなと思う。腰痛になったことは、決してうれしいことではないけれど、自分に振りかかってきた出来事や自分の身体の変化を観察するのがおもしろくてならない。今回の腰痛が、ほんと…
整形外科の外来での診察が終わった後、そのまま入院することになった。つれあいに車いすを押してもらい、採血と胸のレントゲン写真を撮り、入院窓口で手続きを済ませて病棟に行った。決まり事らしいけれど、まず、体重測定のために体重計に乗るように言われ…
備忘録として腰痛の顛末は書いておこうと思うけれど、そればかりを書いているのもつまらないので、今日は、目先が違う話を書こうと思う。 先月、京都に旅行した際、京都国立近代美術館に立ち寄り、「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」を見てきた。 去…
さて、昨日の続きを書こう。 腰痛第二日目の朝、父親が痛み止めの薬を持ってきてくれた。脚を触って感覚がなくなっていないか、脚に力が入るか、脚を持ち上げてどこから痛みがでるかを確認した。腰が痛いだけで、脚にはしびれはなかった。いわゆるぎっくり腰…