家族のかたち

24日に、ニューヨークでゲイのパレードがあったことを伝える記事の一節を引用したい。

"I don't know why someone else's marriage has anything to do with me," Elizabeth Edwards said at a news conference before the parade. "I'm completely comfortable with gay marriage."

「誰か別の人の結婚が、どうして私に関係するのかわからない。私は、同性婚にかんぺきに満足している。」とパレードの前の記者会見でエリザベス・エドワーズは語った。
"Religious groups take lead for gay pride" by KAREN MATTHEWS Associated Press Writer, June 24, 2007, 10:15PM © 2007 The Associated Press (和訳の文責はyagian)
http://www.chron.com/disp/story.mpl/ap/nation/4916664.html
同性婚を法的に認めるべき、との議論については、基本的には賛成なのだが、なんとなく割り切れないものがある。同性同士結婚するのはかまわないけれど、しかし、ある意味、せっかく同性愛者であるならば、古典的な異性愛者の家族モデルに拘束されなくてもよいのではないか、という気はする。もっとも、保守的な同性愛者という立場に違和感を感じる自分には、同性愛者に偏見があるのかもしれないけれど。
そんなことを考えるのは、異性愛者同士の結婚も、その内実は、もとから多様であったのだろうし、さらに多様になってきており、今の結婚制度がその変化に追いついていないように思うからだ。自分の結婚生活のことを考えてみても、自分の親の世代とは違っているところも多いし、必ずしも、身近にロールモデルがあるわけではなく、二人で作りあげてきと感じている。
もし、新たな権利として求めるのであるなら、同性婚の権利獲得ではなく、結婚制度の形態を拡張する、もっと自由な家族の形を認める運動であってほしいと思う。
といっても、自分自身が積極的に運動に参加しているわけではないから、あまり発言する資格はないのだけれども。