WWEはどこか狂っている

今日は別のことを書こうと考えていたのだけれども、このニュースに衝撃を受けたので、話題を変えた。

Pro wrestler Chris Benoit strangled his wife, suffocated his 7-year-old son and placed a Bible next to their bodies before hanging himself with a weight-machine pulley, authorities said Tuesday.

プロレスラーのクリス・ベノワは、妻を絞殺し、7歳の息子を窒息死させ、聖書を脇に置きウェイトトレーニングマシンの滑車で縊死をした、と火曜日に当局は語った。

"Benoit Strangled Wife, Smothered Son" by GREG BLUESTEIN, Associated Press Writer, Jun 26, 7:25 PM EDT, FAYETTEVILLE, Ga.(和訳の文責はyagian)
http://hosted.ap.org/dynamic/stories/W/WRESTLER_DEAD?SITE=ORBAK&SECTION=HOME&TEMPLATE=DEFAULT

クリス・ベノワは、若い頃に新日本プロレスのレギュラーだったことがあり、その後、WWEでトップスターの一人になった。それほどWWEを熱心に見ていたわけではないけれど、若い頃日本のプロ野球で活躍してMLBのスターになった選手を見るような、そんな気持ちで彼のことを見ていた。
かつて、WWEでは、筋肉増強剤で異常なまでに体を大きくした選手が中心となっていた時期があった。しかし、筋肉増強剤利用が社会的に非難され、WWEでも筋肉増強剤のチェックをするようになった。その結果、小柄だけれども、レスリングがうまく、コンディションが良く、激しく動ける選手が活躍するようになった。
クリス・ベノワエディ・ゲレロはその代表格だった。そして、二人とも、同じ時期、新日本プロレスでレギュラーとして活躍していた。
エディ・ゲレロは、薬物過剰摂取が原因と思われる症状で急死した。そして、クリス・ベノワはこのような形で死ぬこととなった。
WWEでの職業生活は過酷だとよく聞く。家庭でのトラブルが表ざたになったり、薬物の摂取が問題なったりすることも多い。クリスやエディのようなハードワーカータイプのレスラーには、特に負担が大きかったように見える。
WWEは、どこか狂っていると思う。それほどまでするから面白い、狂っているからこそ面白い、と思いつつ、このような悲劇の後味の悪さをかみしめると、やりきれない気持ちでいっぱいになる。
プロレスとはなんなのだろうか。