古本

軽井沢の別荘には、読まなくなった本が置いてある。いつも、本棚の前に座り込んで、ほこりくさい本を読みふけってしまう。何冊も持ってかえりたくなってしまうが、置き場所もないので、今回は、増田義郎『略奪の海 カリブ−もうひとつのラテン・アメリカ史−』(岩波新書)(amazon:4004300754])と小林信彦『ぼくたちの好きな戦争』(新潮文庫)([amazon:410115824X)の二冊で我慢した。
『略奪の海 カリブ』を読むと、ラテン・アメリカをめぐるスペインとイギリスの争いは、つくづく血なまぐさかったこと、ラテン・アメリカからの搾取が苛烈なものだったことを思い知らされる。最近、イラク関係の本を何冊か読んだけれど、この本のように、厚みのある教養に裏打ちされたものはなかった。
今日、プールの帰り、池袋の古本屋をのぞいた。思わず、本を買い込んでしまった。赤瀬川原平『櫻画報大全』(新潮文庫)(amazon:4101427011])を入手できたのはうれしかった。芥川龍之介、軽井沢つながりで、堀辰雄『風立ちぬ・美しい村』『大和路・信濃路』(新潮文庫)([amazon:4101004021][amazon:4101004064)を買った。
本のストックがずいぶん溜まっている。