成田空港にて

旅の初日。
成田エクスプレスで空港へ。日本は快晴である。今回も第1ターミナルから出発。いつになったら第2ターミナルから出発できるようになるのだろうか。成田エクスプレスに同乗した客はビジネス用の人が多く、その大部分は新ターミナル駅で降りた。JALに乗るのだろうか。
ターミナルに着く。北ウィングは工事中で閉鎖されている。チケットはBAのグループ客のカウンターでスムーズに受け取る。すでにcheck in済みで、並ばなくてもよい。チケットを受け取ると安心する。
duty free shopでマニキュアを買う。つれあいへの約束のもの。
出国ゲートはすいていた。ブースは2つしか開いていないが、列は短い。昨年の中国行きの時は大混雑だったことを思い出す。
機体はすでにデッキに着いていた。今日は順調に出発しそうである。
待合室にいたBAのクルーたちは、何をしゃべっているのか、非常にかしましい。大声でわらっている。
いつも思うことだが、1人で飛行機を待っている人は、どこかさびしげに、まわりを見回しているものだ。あんがい、本には集中できないものである。
客は、日本人の中年ツアー客が多いようである。和服を着た習い事をしている集団がいる。目立っている。

この当時、海外旅行では、なるべく安いチケットを買っていた。だから、いつも、海外のキャリアが使っていた古い第1ターミナルから出発していて、JALが出発する新しい第2ターミナルを使ったことがなかった。安売りのチケットだと、空港のカウンターで搭乗券を受け取る。これまでも手違いがあったことはないが、搭乗券を受け取るまでは、いつも軽く不安である。
この年の春、つれあいは、つれあいの母と妹、私の母親の女四人でヨーロッパ旅行をしていた。春は仕事が忙しい季節で、そのヨーロッパ旅行に一緒に行けなかった代わりに、このトルコ旅行は一人旅だった。だから、成田空港でつれあいにおみやげを買っている。
このときは、トルコへの直行便ではなく、ロンドン経由のブリティッシュ・エアーを利用した。