鶏と卵
鹿児島に行くと、焼酎のお湯割りを作るとき、焼酎を先に入れるのか、お湯を先に入れるのか、議論になる。お湯を先に入れた方が焼酎の香がたつという理屈のようだ。
似た話題に、ミルクティーの紅茶とミルクの後先、というのもある。私は、なんとなくミルクを先に入れることが多いが、蘊蓄はとくに知らない。
しかし、焼酎にしろ、ミルクティーにしろ、味だけからどちらを先に入れたのか当てろといわれても、わかりそうにない。酒の席、お茶の席の定番の蘊蓄話、ということだろう。
どちらが先といえば、ひきわり納豆は、納豆にしてからひきわるのか、大豆をひきわってから納豆にするのか、長年の疑問だった。作りやすさから考えれば、ひきわった大豆を納豆にするように思えるが、確証がなかった。
しかし、ごくあっけなく、疑問が解消した。はてなの人力検索にこの疑問を書いたら、ものの10分ぐらいで、四つの回答が寄せられた。結論は、ひきわるのが先、だった。
人力検索がなかなか使えるのには驚いた。
でも、予想通りの回答だったのにがっかりした。たぶん、納豆メーカーは、形の悪いので安い大豆を使って、ひきわり納豆を作っているんだろう。
そもそも、たいした疑問じゃなかった。結果も、わかりきっていた。