鎌倉三十三観音巡り

今日は午後から天候が回復するという予報だったので、鎌倉に遊びに行くことにした。天気予報以上に天気がよくなり、夏のような快晴になった。
今年は、鎌倉三十三観音巡りというものをしている。もちろん、一日で三十三か所を回ることができないから、季節ごと少しずつお寺を歩いている。一月、六月、そして今回十月と三回鎌倉を訪問して、十六か所行くことができた。まだしばらく楽しむことができる。
お寺をお参りした後、御朱印というものをいただく。御朱印帳という帳面に、そのお寺とご本尊様の印を押し、その名前と参拝日を書いていただく。だんだん御朱印が増えていくのが楽しい。
これまでも鎌倉は何回も訪ねたことがある。しかし、鶴岡八幡宮円覚寺鎌倉大仏小町通りなど、主な観光地を巡ったことがあるだけだった。三十三観音の中には、大仏や長谷観音、円覚寺建長寺といったメジャーなお寺もあるけれど、観光化されていない小さなお寺も多い。そんなお寺の中にも、気持ちのいいお寺もある。これまで巡ったお寺のなかでは、杉本寺の苔むした石段、報国寺の竹林、安養院の後ろにそびえる岩の崖が印象的だった。これらのお寺も三十三観音巡りをしなければ行くことはなかったと思う。
また、お寺を巡っていると、観光ルートからちょっとはずれた道を歩くことになる。閑静な住宅街を歩いたり、気の利いたアンティークショップがあったり、お寺や神社の裏山の森で鳥や動物を見かけたり、海岸を散歩したりと、変化があって歩いていて飽きることがない。今まで知らなかった鎌倉の魅力を味わうことができる。
今日はStill Lifeというアンティークショップで、ウィスキー用にプラッシーの名前が入った小さなグラスを買った。昼食は、クレープリー・アルモリックで、シードルを飲みながらガレットをいただいた。こんな店が雑司が谷にもあると通ってしまうと思うのだが。
今日は鎌倉の南側にあるお寺を巡ったので、最後に材木座の海岸まで行った。サーフボードを小脇に抱えて自転車に乗っている初老の男性とすれ違ったのも湘南らしかった。海は、ウィンドサーフィンとサーフィンをしている人でいっぱいだった。
鎌倉散策の後は、横浜中華街に足を伸ばして山東という小さなお店で夕食を食べた。今日は歩いていると汗ばむほどの陽気だったから、ビールがしみる。水餃子が安くておいしかった。今日は辛亥革命の記念日、双十節ということで、中国の獅子舞が店から店へと練り歩き、爆竹が鳴らされていた。
今年の鎌倉訪問はこれで終わりになりそうだが、来年もまた四季おりおりの鎌倉に行こうと思う。