私の英語学習法(フリーの教材だけで)

と、偉そうな題名をつけてしまったが、今のところは仕事では英語を使っていないし、「英語学習」をしているつもりはない。特定の目標はなく、英語で遊んでいる、という感じである。
方針としては、なるべく自分の興味がある分野で、英語でのインプットとアウトプットの絶対量を増やすこと、可能であればネイティブ・スピーカーと英語でコミュニケーションをすることである。あと、基本的には無料の素材を使っている。
まずはインプットから。ヒアリングについて。
会社に通勤する時間を利用して、ダウンロードしておいた英語のポッドキャストiPodで聴いている。
いちばんよく聴いているのは、English as a Second Language Podcast (ESL) (http://goo.gl/Qih6) である。短い会話のスキットとその解説、あとアメリカ文化を紹介する回もある。ネイティブ・スピーカーよりはゆっくりとしたスピードで話し、ボキャブラリーも制限しているので、概ね理解することができる。ホストのDr. Jeff McQuillanにユーモアがあり、聴いていて楽しい。また、アメリカ文化紹介も、いいテーマを取り上げてくれて、アメリカ文化マニアの自分にとって興味深い。
ELSは毎日更新されるわけではなく、通勤の片道で一回分を聴くことができるので、残りの時間はいろいろな英語のニュース番組を聴いている。
Voice of America (http://goo.gl/QZwGw) は外国人向きだから、話すスピードが遅く、ボキャブラリーも制限されているので、これも概ね理解できる。英語のレベルとしては、ESLと同じぐらいかもしれない。ただ、内容があまりおもしろくないので、聴く頻度は少ない。
いちばんよく見ているのは、CNN Student News (http://goo.gl/hrfU) とNBC Nightly News (http://goo.gl/bsAEq) である。どちらも、15〜20分ぐらいの短い時間で、アメリカのトップニュースを見ることができる。ビデオなので、映像が英語の理解を助けてくれる。CNN Student Newsは高校生を対象としているようだが、内容は一般的なニュースとはあまり差はないと思う。NBC Nightly Newsは典型的なニュースショーという感じ。最近では、この二つの番組は概ね理解できるようになってきた。
なんといってもお気に入りなのは、CNN Anderson Cooper 360°(http://goo.gl/kGJPI) である。インタビューを中心としたニュースショーなのだが、刺激的でおもしろい。ただし、Anderson Cooperもインタビューされる人も非常に早口で、自分のレベルでは十分に理解できないのが残念である。断片的な理解でも十分おもしろいが、これをしっかり理解できるようになるのが目標である。
次は、リーディング。これもニュースを中心に読んでいる。
New York Times (http://goo.gl/Gzo7X)とUSA Today(http://goo.gl/RJCeL)のツィートをフォローして、気になる記事を読んでいる。当然ながら、USA Todayの方が読みやすいけれど、内容はNew York Timesの方がおもしろいから、こちらを読むことが多い。
あと、ヤンキース(http://goo.gl/sUtsR)とレイカース(http://goo.gl/SMlhd)のツイートをフォローして、気になる記事を読んでいる。スポーツ特有の言い回しがわからないところもあるけれど、もともとメジャーリーグNBAのことについては基礎知識があるので、だいたい見当はつく。
日本でも、他人のウェブログはあまり読まないけれど、英語のウェブログもほとんど読んでいない。実際、そこまで時間がないのが実情である。でも、何人かネイティブ・スピーカーのツイートはフォローしていて、教科書で習ったのとは違う英語に興味津々である。特に難しい単語を使っているわけではないけれど、いったい何を意味しているのかさっぱりわからないことがある。また、文字数を減らすための省略方法とか、生きている英語はこうなのかとちょっと感動する。
さて、次はアウトプット。ライティングについて。
今までは日本語でこのウェブログツイッター(http://goo.gl/bDHxL)を書いていたが、これらを日本語と英語の両方で書くことにした。ウェブログの内容はLang-8(http://goo.gl/fuyN)にも投稿して、添削してもらい、コミュニティのメンバーと英語でコメントのやりとりをするようにしている。あと、英語読者向けに英語のみのウェブサイト(http://goo.gl/J3DhM)を立ち上げた。
私のウェブサイトで書く文章の内容は、日本に関する知識を前提としていて必ずしも英語読者向けではない。本当は、日本向けと海外向けと別々の内容を書いたほうがよいかもしれないが、そこまでの余裕はない。もしかしたら、海外の日本語学習者、日本研究を専攻している学生の参考になるかもしれない。
最後は、スピーキング
これについては、今のところはほとんど何もしていない。一年に一回程度海外旅行をする時に、旅行のためのブロークンな英語を話すぐらいである。
Lang-8でもスカイプのIDを公開している人がいるから、彼らと話すことでスピーキングの練習ができると思うけれど、そこまでの余裕はないし、また、今のところLang-8ではこの人とぜひ話したいと思うような内容を書いている人は見かけない。
体系的な学習ではないから、学習効率はあまりよくないかもしれないけれど、インプットとアウトプットの量を増やし、習慣化することで、それなりに進歩しているような実感はある。なによりも、楽しんでいるところがいいと思う。できれば、もう少し、英語で海外の人とコミュニケーションをする機会が増えればもっと楽しいと思う。
英語でのインプットやアウトプットを増やすと、日本語だけのインターネットの世界はいかにも狭いと感じるようになった。せっかく世界につながっているインターネットだから、言葉の壁を超えないともったいないように思う。