Paul McCartney in Carpool Karaoke

Carpool Karaokeとは

アメリカのコメディアンのジェームス・コーデンが司会をしている「ザ・レイト・レイト・ショー」のコーナーである"Carpool Karaoke"が実に楽しい。

自動車を運転しながらおもいきり歌を歌うことがあると思う。それをそのままコンセプトにしたコーナーで、ジェームス・コーデンが運転する自動車に、ミュージシャンを呼び、一緒に歌いまくる、という内容である。

それだけ、といえば、それだけのコーナーだが、登場するミュージシャンが驚くほどの大物揃いで、また、ジェームス・コーデンが彼らの素顔を引き出し、楽しい雰囲気だ。

日本のテレビでは放送していないらしいが、Youtubeで見ることができる。

詳しくは、以下の記事を見てもらいたい。

info.sdxgp.com

Paul McCartney in Carpool Karaoke

今回、公開されたCarpool Karaokeが、ポール・マッカートニーリバプールをドライブするという内容で、これがすばらしかった。もし、ビートルズやポールに少しでも関心があれば、ぜひ見てほしい。ビートルズやポールに関心がなくても、ポップ・ミュージックに関心があれば、やはりぜひ見てほしい。見終わったとき、いまよりポールのことが好きになっているはずだ。

ポール・マッカートニーと一緒に自動車に乗って"Drive My Car"を一緒に歌い、ペニー・レインを走りながら"Penny Lane"を歌い、ポールが作詞したエピソードを聴き"Let It Be"を歌う。ジェームス・コーデンならずとも感涙ものだ。


Paul McCartney Carpool Karaoke

幸せになったポールを見るのがうれしい

特に印象的だったのは、リバプールの人々にポールが愛されていることだ。リバプールの街を歩いているとすぐに人々が集まってくる。街の人たちとポールの関係がすばらしい雰囲気だった。

ポールの音楽人生は、全体を通してみればすばらしいキャリアだけれども、浮き沈みはあり、ポールも苦しい思いをした時期もあった。

ポールのインタビューを編集した「ポール・マッカートニー告白」を読むと、ウィングス時代の音楽については、彼自身、不満足に思っているようだ。私は、ウィングス時代もいい楽曲は多いし、ファースト・ソロ・アルバムだって大好きだから、そんなに卑下する必要などないと思うけれど、彼自身は鬱屈していたようだ。リンダに先立たれたことも打撃だったろう。 

ポール・マッカートニー 告白

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そんなポールがこの歳まで長生きをし、故郷の人たちに愛されていて、それを彼自身を素直に受け止めている。そんなポールの幸せそうな姿を見ることできて、こちらも幸せな気持ちになれた。

PS

この回は各方面でほんとうに評判が良いらしく、いろんな雑誌に取り上げられている。

www.rollingstone.com

time.com

www.bbc.com

www.vanityfair.com

www.npr.org