安堵感

今朝、NHK−BSでヤンキースブルージェイズ戦を見た。昨日地区優勝を決め、レギュラーはお休みで、あっさりとした完封負けだった。先月のはじめ頃(id:yagian:20040904#p4)は、ヤンキース全体の調子が最低でどうなることかと思ったけれども、レッドソックスにも調子の波があって、なんとか地区優勝まででたどり着けた。よかった。
ジオンビーはまだ体調が悪そうだけれども、ジーター、松井、ウィリアムスの調子があがっている。バッティングは心配なさそうである。しかし、先発ピッチャーは、駒不足の上に、あいかわらず調子が悪い。今日は、オーランド・ヘルナンデスが打ち込まれた。今年もまたリーグチャンピオンシップでレッドソックスと厳しい闘いになりそうである。
ヤンキースの試合に続いて、マリナーズ対レンジャーズの試合だった。イチローは、第一打席、第二打席と続けてヒットを打って、あっさりとシーズン安打の新記録を作った。今年のイチローは、バットを寝かせるように構えるようになり、ヒットを打つことを極限まで追求しているようだ。この記録を達成したことでいまのスタイルにひと区切りをつけて、来年は、バットを立てて構えて、ライトに強いライナーを飛ばすようなバッティングをしてほしいようにも思う。
記録自体にはあまり興味がないけれども、新記録となったヒットを打った後、ダッグアウトから出てきたマリナーズの選手に囲まれて祝福されているとき見せた安堵したような表情にはちょっと感動した。
イチローはクールな態度をしているけれど、記録や数字を人一倍気にしているように思える。記者会見で、数字や調子の話を決してしないのは、逆に、それを強く意識していることの裏返しではないか。それだけに、今回の記録でも、本人は、周囲が考える以上にプレッシャーを感じていたのではないかと思う。厳しいプレッシャーに耐えていた選手が、それを乗り越えた後に見せる安堵した表情見ると、もらい泣きしそうになってしまう。
ヤンキースは、常にワールドチャンピオンになるべく厳しいプレッシャーにさらされている。優勝した時の選手、スタッフの安堵した表情を見てみたいと思う。しかし、今年は、難しいかもしれない。