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理想主義と現実主義:アメリカ大統領選挙

今回も英語版ウェブログ(http://t.co/1HMtpZn6)の邦訳です(最近そればっかですなぁ)。

オバマ大統領選挙に勝った。

オバマ大統領とミット・ロムニー」というエントリーで「日本人の観点からは、オバマ大統領はアメリカ人に過小評価されている」と書いたことがあるので、彼の勝利にはまったく驚きはない。

ミット・ロムニーは悪くないと思う。彼はきわめて有能なビジネスマンで、もしアメリカ大統領になったらきちんと仕事をすると思う。しかし、オバマは歴史的で特別な存在である。彼ははじめての非白人のアメリカ大統領である。そして、彼と家族はかっこいいし、キュートだ。この写真は彼の勝利が明らかになった時に、Facebookにアップロードされたものである。彼は魅力的である。

リーマン・ショック後の不況はオバマの過ちではないし、原因は根深いので簡単に克服できるものではない。アメリカと新興国の巨大な貿易不均衡がこの問題の背後にあり、この状況を解決するための銀の銃弾は存在しない。

ロムニーも雇用を提供することはない。雇用を提供するのは大統領ではなく企業であり、政府ができるのは企業を援助することだ。ビジネス・セクターの力を信じるロムニーは、内心では同じように思っているだろう。

オバマの演説を聞くと、彼の高邁な理想に感動する。しかし、現在、アメリカ人は高邁な理想より実践的な解決を求めているのだろうか。ロムニーは非常に現実主義的に見える。

結局、オバマが再選されたが、下院は共和党が多数を占めているので、彼をめぐる政治的な状況は厳しい。次の四年間で彼の高邁な理想が実現されることを望んでいる。彼は、もう再戦される必要がないから、ほんとうにやりたいことを実行できるはずだ。