「テレビで中国語」主題歌:宇宙人「あなたは?(那你呢?)」
中国語を学習している理由のひとつは、中国語のインターネットの社会を覗いてみて現代中国のポップカルチャーに触れてみたい、という気持ちがある。
たまに中華系のポップミュージックを聴いてみるのだけれども、まだ自分にしっくりくるものにたどり着けていない。以前、陶喆(David Tao)「找自己」について書いたことがある。悪くはないが、強く心を惹かれるというところまでは行っていない。
NHK「テレビで中国語」の冒頭に流れる主題歌はちょっと気になっていた。この前、「テレビで中国語」のなかでこの歌を歌っているバンド「宇宙人」へインタビューをしていた。 それでちょっと関心が湧いて、この主題歌「あなたは?(那你呢?)」のPVを見てみた。
宇宙人が東京を「暮らすように旅する」
自分の旅行の歴史を振り返って、以前はハードなバックパッカー的な旅行もしていたけれど、最近はあまり移動せず「暮らすように旅する」ようになったことについて書いたことがある。
このPVのなかの宇宙人たちは、まさに東京を暮らすように旅しているに見える。
渋谷のスクランブル交差点、原宿、東京スカイツリーといった観光的に有名な場所も出てくるけれど、わが家の近所でもある都電や大塚のガード(古いレンガが美しい)など観光的ではない日常生活の場が登場し、そこを宇宙人たちはスケートボードで移動する。
彼らは、私が今住んでいる山の手のはずれの雑司が谷の魅力もきっとわかってくれそうだ、と思う。また、そのことが、山の手人、雑司が谷人としてうれしい。
台湾男子が京都左京区を「暮らすように旅する」
つれあいが「左京区男子休日」という本を持っている。
これは、くるりが好きな台湾の若者が京都の左京区界隈を紹介する、という体裁の本である。これもまさに「暮らすように旅する」を実践している。
観光地も出てくるけれど、大部分は左京区界隈の住宅街や鴨川の河原を散策している。この本の惹句では、「台湾に左京区ブームを引き起こした」とある。どこまでほんとうかわからないけれど、台湾には京都左京区を「暮らすように旅したい」人が一定数はいるんだろうな、と思う。
台湾男子がこっそり教える! 秘密の京都スポットガイド―左京区男子休日
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台湾を「暮らすように旅してみたい」
台湾の人と日本の人と感覚が親しい、というイメージがある。こういう事例を見ていると、じっさいに共通する感覚、嗜好があるんだろうなと思う。
こんど、私が台湾に行って「暮らすように旅してみたい」。そして、台湾に、山の手や雑司が谷に通じるような魅力を見つけたいと思う。