翻訳と思考

10/25のエントリー「言葉とイメージ」(id:yagian:20081025:1224900080)で紹介したバーバラ・ミント「考える技術・書く技術」の練習本「考える技術・書く技術ワークブック上・下」の練習問題を、仕事の手すきの時間に解いている。
練習問題の多くは、例文の構造を読み解いて、ピラミッド・ストラクチャーのチャートを完成するというものである。つまり、言葉で表現されていたものを、図表の形に翻訳する練習である。これが、なかなか難しく、真剣に考えないと問題が解けず、頭が疲れる。
その上、自分の回答とバーバラ・ミントが書いた回答例とは一致しないことが多くてがっかりする。学校のテストではないので、バーバラ・ミントの回答が絶対的な正解というわけではないけれど、自分の回答と見比べると、回答例の方が的確な読み方をしていること認めざるをえない。これまで文章は文章として読み流して理解したような気になっていたけれど、的確な読み方をしていなかったことが暴露されてしまった。
「言葉とイメージ」のエントリーにも書いたけれど、異なった言語や異なったメディア、表現形態に翻訳するという作業は、深く思考することを強制する。私はふだん言葉で思考して、その結果を、言葉によって表現しているが、あえて図表の形態に翻訳して表現することで、思考を深めることができるだろう。
<追記>
ピラミッド・プリンシプルの発想・作文技法の練習をしているわけだけれど、身につけるのはなかなか難しい。このウェブログもピラミッド・ストラクチャーで書こうと思っているのだが、いつの間にか、起承転結の構成になってしまった。手癖というものはなかなか直らないものである。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術 ワークブック〈上〉

考える技術・書く技術 ワークブック〈上〉

考える技術・書く技術 ワークブック〈下〉

考える技術・書く技術 ワークブック〈下〉