この週末はなかなか充実した時間を過ごすことができた。土曜日の午前中はニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスの試合をテレビで見て、午後には村上春樹が翻訳したレイモンド・チャンドラーの「さよなら、愛しい人」を読み、夕方にはつれあいとサンシャインシティのAUXAMIS 59のバーに飲みに行き、帰りにTSUTAYAに寄って「猟奇的な彼女」のDVDを借りてきて、その夜に見た。
日曜日の午前中は、また、ヤンキースとレッドソックスの試合を見て、昼前にはクリーニング屋とスーパーに行き、午後は昼寝をして「さよなら、愛しい人」の続きを読み、夜はこのウェブログを書いている。
土曜日のヤンキースは、9回にリベラがツーラン・ホームランを打たれて同点に追いつかれ、延長でサヨナラ・ホームランを打たれた。日曜日には6対0とリードした後に、乱打戦になって結局逆転負けと、厳しい試合(ボストンファンにはたまらない試合)が続いた。今年も厳しいシーズンになりそうな予感がする。タシェエラやスウィッシャーのヤンキースのユニフォーム姿には見慣れていないせいか、彼らのプレーにはあまり感情移入できずにいる。
NHK-BSで放送する映画を山本晋也と関根麻理が紹介する「シネマ堂本舗」という番組がある。そのなかで、山本晋也がクァク・ジェヨン監督を絶賛していたので、「僕の彼女を紹介します」を見てみた。それぞれのシーンにはおもしろいところもあったけれど、シーンとシーンのつながりが悪く、やや散漫な映画だと思った。しかし、主演女優のチョン・ジヒョンは印象に残ったので、「猟奇的な彼女」を見てみることにした。同じ監督だからテイストは「僕の彼女を紹介します」とよく似ているけれど、こちらはよくできたラブ・コメディで、存分に笑うことができた。
清水俊二訳の「さらば愛しき人よ」は大学生の頃に読んでいたけれど、いい具合に内容を忘れていて、「さよなら、愛しい人」は新鮮な気持ちで読むことができた。村上春樹の訳でチャンドラーを読んでいると、まるで村上春樹自身の小説を読んでいるようだった。特に初期の村上春樹の小説には、チャンドラーの影響が強かったことがよくわかる。
こんな風に週末を楽しむことができるということが、貴重で、大切なことだと思う。
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