手を抜いた!
言い訳はいくらでも並べられるけど、手を抜いたというのは事実だし、それはきちんと認識しないと。
昨日、新任のマネジャーに対する研修を半日受講した。そのなかの一つのクラスが私の部署の担当で、そこは自分が講師をすることになっていた。
要領がわからず、また、何を伝えればよいか十分理解していないこともあって、前任者が作ったパワーポイントの資料にある程度は手を加えて、淡々と説明をした。
最低限必要な情報は伝えた思うけれど、逆に言えば最低限必要な情報を伝えた以上のものではなかった。
研修の内容、プレゼンテーションも講師によっていろいろだったけれど、自分の業務に対しての考察が深く、パッションがある人のクラスはメッセージが明確で、伝わってくるものがあった。それに比べると、自分のクラスは、人の書いたものを淡々と説明するだけで、自分の言葉やメッセージが足りなかった。正直、恥ずかしかった。リハーサルもしていなかったし。
もちろん、マネジャーになってひと月も経たないのに、他のマネジャーに対して研修をするというのは無理があるといえばあるし、準備期間も限られていて、他の業務も忙しかったのは事実である。まったく工夫をしなかった訳でもない。
しかし、客観的に言って手抜きをしたのは間違いないし、研修は重視しようと考えていた自分の方針にも反している。忘れないうちに反省点を列挙しておこうと思う。
- プレゼンテーションで伝えるべきことと、資料を読めばわかることを峻別する。プレゼンテーションの内容、情報量は絞り込み、ハンズアウトで渡す資料はコンパクトでレファレンスとして使いやすいものにする。
- プレゼンテーションはパフォーマンスだと考える。「伝わる」パフォーマンスのあり方を深く考える。
- プレゼンテーションで訴えたいメッセージは三点程度に絞込み、冒頭と終わりにインパクトのある形で伝える。
- メッセージを伝えるには「高橋メソッド」(http://goo.gl/XlW2)を応用。
- メッセージを補強するデータは一目瞭然のグラフィックにする。そのためには、不要な情報は限りなく削り、絞り込む。コメントが必要なグラフィックは、作りこみが不完全だと考えるべし。
- ツールの説明をパワーポイントの資料を「読む」形式でしてしまったが、操作を「実演」すべき。
- レファレンスの資料はなるべく一覧性がある形、できれば一枚にまとめる。そのためには、必要な情報に絞込み、情報密度が高いレイアウトを追求する。特に、情報源情報に重点を置くことで、コンパクトな資料にできる。