2023−24シーズンのランニングの振り返り

自分にとってのランニングシーズンは涼しい時期、11月から3月が中心である。そのほかの時期も少しずつ走ってはいるけれど、暑い時期の有酸素運動は水泳や低山の登山を中心にしている。

2023-24シーズンのランニングはなかなか実り豊かだった。

現在のランニングでの目標は、何歳までハーフマラソンを2時間以内で走れるか、ということだ。

2022-23シーズンは体調が悪かった。データを見ると12月から1月はあまり走れず、ハーフマラソンも2月に1回参加しているだけで、その時も完走できれば良いという体調だった。記録も2時間9分かかっていて、もう2時間を切るのは難しいのではないかと思っていた。

2023-24シーズンは順調に練習ができて、1月から3月まで毎月1回ハーフマラソンレースに参加できた。週末は10km走り、週日は2回ぐらい3km走るというルーティーンが守れた。疲れている時はリカバリーランで、調子が良い時はインターバルを入れる。

レース前は、一週間前の週末の10kmランの後は、週日は一回3kmジョグを入れるとレースに向けてちょうどコンディショニングが整うことがわかってきた。

今シーズンは1月のレースで2時間を切れた。そのレースのコースは結構アップダウンがあって、その時のペースメーカーをしてくれた人に、普通のコースのハーマラソンではもっと記録が良くなるはず、と言っていた。自分は半信半疑だったのだが、3月のレースでは自己記録を更新できた。

おそらく、数年前と比べると走力自体は落ちていると思う。1500m、5km、10kmを練習した時の記録は確実に遅くなっている。しかし、ハーフマラソンを走るときは、タイム設定やペース配分、コンディショニングの面で工夫の余地が大きく、経験の要素が大きい。

もし、体調を維持できれば、次のシーズンは30kmのレースに挑戦しようと思う。

【2023-24シーズン記録】

2023/11 63.3km

2023/12 68.4km

2024/01 73.3km

2024/02 79.0km

2024/03 75.2km

合計  359.2km

2024/01/13 ニューイヤーハーフマラソンin国営昭和記念公園 1:57:44

2024/02/25 東金・九十九里波乗りハーフマラソン 2:04:26

2024/03/24 練馬こぶしハーフマラソン 1:55:43

 

【2022-23シーズン記録】

2022/11 47.7km

2022/12 17.1km

2023/01 34.2km

2023/02 79.4km

2023/03 73.9km

合計  252,3km

2023/02/26 東金・九十九里波乗りハーフマラソン 2:09:02

2023年の振り返りと2024年の抱負

2月になったけれど、1か月遅れで去年の振り返りと今年の抱負について書きたいと思う。まず、以下に、2023年初に書いた抱負へのリンクを張っておく。

yagian.hatenablog.com

総論:職業と生活の再度のシフトチェンジ

2023年の抱負に「職業では去年新組織を立ち上げ、今年以降はサービスの拡大、組織の整備と安定稼働を実現するというミッションがある。おそらく、このミッションが完結する頃には定年目前となり、シニアとしての職業生活への切り替えに直面しているだろう。」と書いた。この時点では想定していなかったが、この2月1日からこの「新組織」から異動して、別の組織に出向することになった。

この1月で57歳になったところだが、異動前の組織には60歳前ぐらいまでに所属して、安定稼働する組織にしていくことをイメージしていたが、そのミッションは途上の段階だけれども後任に託すことになった。

異動先の組織には一つ解決すべき問題があり、短期的にはそのために異動する。おそらく、その問題自体は1年程度で解決すべきことなのだが、その後、特に問題がなければこの組織が自分のフルタイムの仕事としては最後のポジションとなりそうである。

今年の最重要課題は、まずは異動した組織での問題解決、そして、自分にとっての最後の仕事の究極的なミッションを見出すこと、また、リタイア後に向けた生活の準備を始めることの3つになると考えている。

生活:体調を維持する新しいルーティーンの確立

  • 新しい仕事のリズムに合った新しいルーティーンの確立

一昨年の年末頃から昨年の前半は体調が優れなかった。前職はやりがいのあるミッションだったが、自分の能力と比べると手に余るものだったので、ストレスが強かった。体調の悪さはそれが原因だったと思う。関係者と相談して、ある程度業務を減らすなどの対応をして最悪の事態になる前にコントロールすることができた。

異動後の組織は、まだ仕事のリズムは十分に把握していないが、おそらく異動前と比べると安定しているようだ。生活面では、新しい仕事のリズムに合った新しいルーティーンを確立して体調を維持していくことが第一の目標になる。ここから下に書いている目標を実現するためには、体調を通年で維持することが前提条件となる。

職業:キャリアの最後のミッションへの取り組み

  • 短期的なミッション、課題解決
  • 中長期的なミッションの見極め
  • 異動先での業務に必要な知識の習得

異動前の組織の状況、課題について、後任者に引き継ぐことができたし、メンバーの育成と強化は、限られた時間でできうる限りのことはやれたと思う。その意味で、異動先での業務に100%集中していきたい。

異動に際して与えられたミッション、課題解決については、新しい組織に慣れた段階からあまり時間をかけずに解決する必要があるし、していきたいと考えている。

もちろん、入口として短期的な課題解決をしないと次のステップには進めないのだけれども、異動先の組織において自分の最後のフルタイムの仕事として取り組むべきミッションを見極めていきたい。

また、異動先の組織は、専門性の高い業務であり、自分自身は専門家とまではなれないけれども、業務に必要な知識はしっかりと習得していく必要がある。

フィジカル:動ける身体を維持するためのコンディショニング

  • ランニング:通年質の高い練習をして、ハーフマラソン2時間を切れる走力を維持する
  • ゴルフ:平均スコアが100程度になる
  • ハイキング:首都圏からアクセスがよい低山ハイキングを楽しむ

去年のランニングの記録を見ると、4月から8月がほとんど走れていなかった。その頃が体調がよくなかったということだと思う。一昨年は年間で306km、昨年は448kmだったので、体調が悪いといいながらも9月以降はそこそこ走れていたのだと思う。

今年の目標はハーフマラソンで2時間を切ることにしようと思っていたが、実は1月に参加したハーフマラソンで2時間が切れたので、来年に向けて走力を維持することを目標にしたい。この年齢になると、走力高めることは難しい。走力を高めるためには強度が高い練習を一定量しなければならないが、疲労回復に時間がかかるようになったことが原因である。今年は、距離、スピードに変化をつけて、毎回目的を明確にした練習を通年継続したい。

ゴルフは、正直に言うと、なかなか上達せず、モティベーションが切れそうになることがある。あまりスコアにこだわらず、社交ができればよいではないか、と割り切ることもありえるけれど、もう少しジタバタしてみようと思う。目標としては、100を切れたりきれなかったり、平均して100程度のスコアになることを目指したい。今年は、レッスン先を変え、また、状況が許せば実地のラウンドを増やしていきたい。

去年は、5回低山ハイキングができた。特に、浅間山の外輪山にあるトーミの頭の景観が印象的だった。1月に鎌倉アルプスを歩いてきた。今年は、奥高尾、奥多摩の低山を中心に歩きたい。

語学:中国語は向上、英語は維持するために継続する

  • 中国語:HSK5級合格
  • 英語:SPEAKによるトレーニングの継続と発音のレッスン

中国語の学習を継続するなかで、HSK5級レベルは一つの大きな目標だった。今年の年末に、HSK5級の試験を受験することを目指したい。そのために、今年の前半は語彙の増強、後半はリスニングの強化に集中的に取り組みたい。また、実践という意味で、台湾旅行をして、実地で自分の中国語を試してみたい。

英語の学習では、生成AIを使ったSPEAKというアプリによるトレーニングを一年間継続して、どのような効果があるか試してみようと考えている。また、発音にフォーカスしたレッスンにも取り組みたい。

趣味:台湾旅行をする、日本近代経済史を読む、政治哲学の古典を読む

  • 台湾旅行をする
  • 日本近代経済史を読む
  • 政治哲学の古典を読む

海外旅行は2019年末の上海が最後で、コロナ禍になってからは、インバウンド観光客の気分で日本を観光するというテーマで旅行をしてきた。今年はそろそろ海外旅行を解禁して、中国語学習の成果を活かせる台湾に行ってこようと思っている。台北には行ったことがあるので、今回は台南を中心に旅行してみたい。

異動先での仕事とも関わるので純粋な趣味とはいえないかもしれないが、今年は、日本近代経済史の本を集中して読みたいと思っている。すでに何冊か読み始めているが、これまでの自分の興味とも重なる部分もあり、楽しんで読むことができそうだ。

これは今年一年の目標というより、5年ぐらいかけて継続して取り組んでいくことだが、プラトンからジョン・ロールズまでの政治哲学の古典を読み、民主主義の本質を理解したいと思っている。

住居:キッチンのリノベーションの計画づくり

  • キッチンのリノベーションの計画づくり

キッチンとリビングは近い将来リノベーションをしたいと思っている。今年は異動先の仕事のリズムを把握して、実施は来年以降になると思うけれど、計画づくりはしていきたい。

試行錯誤をする

今年は新しい環境に入ることもあり、試行錯誤をし、自分の体調をしっかり見ながら、新しい生活のスタイルを作っていきたい。

2023年に読んだ印象的な本

あけましておめでとうございます。

 

毎年、新年に1年間の振り返りと新年の抱負を書いているが、それは明日にして、今日は去年読んだ印象的な本について書こうと思う。

語学の学習をしているとその分読書量が減ってしまうし、最近は文字が小さい本を読むのが少々辛いが、去年はいくつか印象的な本を読むことができた。

 

村上春樹『街とその不確かな壁』
村上春樹世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

大学生の頃『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』が出版され手にとって以来、ずっと村上春樹の新刊が出るたびに読んできた。ここ最近の数作品については、あまり楽しむことができず、この『街とその不確かな壁』についてもあまり期待しておらず、電子書籍を買ってから半年ほど放置してしまった。

ふと気が向いて読み始めたところ、特に第二部以降は小説世界に引き込まれ、時間を忘れて没入する読書体験は久しぶりだった。

『街とその不確かな壁』は村上春樹自身の過去の作品を改作したもので、二つの並行世界が描かれる『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の「世界の終わり」パートとモティーフが共通する。そこで、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を再読してみた。

「ハードボイルド・ワンダーランド」のパートはいかにも若書きで冗長だと感じたが、「世界の終わり」パートは、この小説のものもよかった。『街とその不確かな壁』と比べると『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の方が、「世界の終わり」の描写がより詳しい。その詳しさが、自分には冗長に感じなかったけれど、『街とその不確かな壁』の方がよりムダがないということかもしれない。

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の最終盤も緊密度が高く、これも『街とその不確かな壁』に劣らない小説体験ができた。村上春樹としては、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』のラストが納得していなかったのかもしれない。自分も100%納得できる訳ではないが、しかし、小説体験の深さを考えると、ラストについてはあまり気にならなかった。

 

ダニエル・カーネマン『NOISE』

ダニエル・カーネマンの前作『ファスト&スロー』はかなり評判になり、行動経済学の考え方の基礎を興味深く、わかりやすく理解できる良書だった。『ファスト&スロー』に比べると『NOISE』はおもしろみは書けて、少々退屈なところがあり、実際、『ファスト&スロー』ほど評判にはならなかったけれど、内容が深いと思う。

『ファスト&スロー』は認知のバイアス、すなわち、系統的なズレを扱っており、『NOISE』は判断、予測の分散、ノイズについて扱っている。

人間には獲得することに比べ、損失することをより大きく評価する。具体的に言えば、1000円得られる機会を得ることと、1000円失う機会を避けることを比べると、1000円失う機会を避ける。この傾向は人間一般に共通するもので、そのような系統的なズレをバイアスを呼ぶ。

一方、人間が何かを予測する時、仮に同じ情報を提示されたとしても、専門的なトレーニングを受けた専門家であっても結果は異なるし、同じ人でも別の機会に予測すれば予測値が異なる。このようなばらつきをノイズと呼ぶ。

『NOISE』によれば、専門家であってもこのノイズによるばらつきはかなり大きく、専門家の予測はあてにならないという。最近、専門家による判断、予測よりAIによる判断、予測の方が上回るのではないかということが指摘されているが、そこまで複雑ではないモデル、単なる線形回帰モデルや、さらには、説明変数ごとに重みづけをせずに評点を単純集計したモデルですら、専門家のよる判断、予測よりノイズが小さく、より正確だという。

また、一般の人の予測を単純集計した結果がかなり正確だということはこれまで指摘されているが、それは、集計することでノイズが打ち消されることによるという。これも予測者同士がコミュニケーションをせず、独立した予測値を単純集計することがポイントで、合議をすると声の大きい人に予測値が左右されるため、予測値は不正確になるという。

ここからは、自分の感想であるが、人間の理性を重視する近代哲学では、理性のある人間が熟議をすれば正しい結論を得ることができる、という前提があると思うが、『NOISE』の主張はこれを完全に覆している。理性による判断よりはノイズが排除される単純なモデルの方が正確であり、集合知が機能するにはむしろ合議しない方が望ましい。これは、少数の人間が合議して計画するより、市場システムやルールベースの判断の方が正確性が高いことを意味している。

カーネマン自身はこのような主張はしていないし、読者の多くもそのようには考えていないと思うが、主知主義的な近代哲学や社会主義的な発想に対する深い批判になっていると思う。

 

上田信『戦国日本を見た中国人』

この本は、日本の戦国時代に、倭寇を防ぐように有力者に働きかけるため、中国から日本にやってきた使者、鄭舜功の手記「日本一鑑」を読み解くものである。

最近、日本の戦国時代において、後期倭寇、西洋人の来航、南蛮貿易キリシタン石見銀山と明への銀の輸出など、国際関係の重要性が指摘されるようになってきた。この本もその一環で、同時代の中国人から日本がどのように見えていたのかがよくわかる。

基本的に、中国から当時の日本人は凶暴と思われていたようだ。確かに、勘合貿易の時、中国で大内氏細川氏が武力闘争をしてしまうという前代未聞の事件を引き起こしているし、また、北方でモンゴルと戦闘を継続していた明は、元寇を追い返した日本の武力を評価して、日本刀を大量に輸入し、モンゴルと戦闘する部隊に配備していたという。

鄭舜功は、中国人に対して、日本人は凶暴は凶暴だが、ある種の秩序があり、話し合うことが不可能ではない、ということを主張していたようだ。その後、秀吉が朝鮮に侵攻し、それを防ぐことはできたけれど、防衛の負担が明の滅亡の原因の一つになったことを考えると、秩序ある凶暴という指摘は的を射ていたのだと思える。

この本で知った興味深い知識として、戦国時代の南蛮貿易に使われていた大型のジャンク船は、外洋を航行する能力があり、南から日本に来航する際、瀬戸内海を通らず高知沖から和歌山湾を通り、堺に入るルートを使っていたという。以前、戦国時代、鉄砲や火薬の原料を入手する交易は必ず瀬戸内海を経由するならば、この海域に影響力を持った戦国大名が有利なのではないかと思っていた。しかし、上記のルートが一般的であれば、堺を支配さえすれば、鉄砲や火薬の入手には困らないことになる。織田氏が毛利氏に対して優位だったことも納得できる。

 

 

近藤一博『疲労とはなにか』

疲労疲労感の原因、さらにはうつ病の原因について最新の研究を紹介した本。

以前、うつ病を患ったことがあり、これは疲労感の病だと感じていた。自分に関して言えば、確かに、情緒的な落ち込みも伴うのだが、圧倒的な身体的な倦怠感が主症状で、精神的な病気というより、身体的な病気という印象を持っていた。

この本によると、疲労感を正常なものと病的なものに分類している。正常な疲労感は、身体で起きる炎症によって誘導される脳内の物質によって疲労感が引き起こされるという。病的な疲労感は、体内にいるある種のヘルペスウイルスがストレッサーなどによって活性化することで、匂いを感じる器官が冒されることで、脳内の炎症を抑えるメカニズムに障害が起きることが原因だという。新型コロナウイルスの後遺症である倦怠感も似たようなメカニズムがあるという。

この研究がどの程度実証されているものかわからないが、少なくとも、過去に読んだうつ病のメカニズムに関する本よりは、自分の症状をうまく説明できているように感じた。また、抗うつ剤にはあまり効果がないと感じているが、この理論に沿ってより効果的な治療薬が開発されると良いと思う。

うつ病については、確かに人間関係などの精神的なストレッサーが要因の一つになり得るのだが、発症のメカニズムそのものは脳の器質的なもので、それに働きかける薬剤で治療しうる、という考え方には大いに納得できる。

また、日常的な疲労感との付き合い方にもヒントを得られた。

 

2023年の抱負

さて、2023年の抱負を書いていこう。
2022年の振り返りへのリンクを貼っておく。

yagian.hatenablog.com

総論:職業と生活のシフトチェンジ

2022年の振り返りにも書いたが、職業では去年新組織を立ち上げ、今年以降はサービスの拡大、組織の整備と安定稼働を実現するというミッションがある。おそらく、このミッションが完結する頃には定年目前となり、シニアとしての職業生活への切り替えに直面しているだろう。

また、年齢とともに体調が変化し、これまでのルーティーンでは体調が維持できなくなった。年齢にあった新しいルーティーンを作り上げなければならない。

世界も日本も社会経済が厳しい時代に入ってきている。これから5年、10年しっかり自分の足で立ち続けられるような基盤を作るために、職業と生活のシフトチェンジをすることが今年の目標だ。

生活:体調の回復と新しいルーティーンの確立

  • 第1四半期は体調回復に専念
  • やることを絞り込み休養を充分とれる新しいルーティーンを確立する

去年一年間体調が優れなかったが、特に12月は最悪だった。まず、今年の第1四半期は、やるべきことを必要最小限まで絞り込み、休養を取りながら体調回復に専念したい。

ここ5年ぐらいは体調がよかったこともあり、ルーティーンのなかにやるべきことを詰め込みすぎていた。どれも辞めるにはおしいことだけれども、優先順位をつけて絞り込む必要がある。この第1四半期は、ルーティーンを最小限にすることで、自分がほんとうにやりたいことを見つけようと思っている。

その結果、50歳代後半から60歳代に向けた新しいルーティーンが見つかるだろう。

職業:定年前の最後のミッションへの取り組み

  • 新サービスの提供拡大
  • 新組織の拡大・再編・安定化
  • マネジメントのスキルアップ

一年間では新組織による新サービス提供の最終形を実現することはできないので、今年はミッションの実現に向けた途中経過の一年となる。そのなかで、着実に新サービスの提供を拡大し、その基盤となる組織の拡大、再編、安定化を進めることが目標だ。

マネジメントをしていて、確信を持てたことがない。ただ、試行錯誤の経験を積むことで、多少は理解できたこと、スキルを習得できたところもある。振り返りながら自分の経験を整理して、少しでもマネジメントスキルを洗練していきたい。

マネジメントスキルの向上を通じて、より機能的でメンバーが安心して働くことのできる組織を実現していきたい。

フィジカル:動ける身体を維持するためのコンディショニング

  • ランニング:ジョギングを継続しながら、体調にあったトレーニング強度を見つける
  • ゴルフ:会社のコンペの幹事をできるコンディショニング
  • ハイキング:リラックスできるハイキングをする

これまではランニングの自己記録やゴルフのベストスコアを求めて運動をしていたが、今年はコンディショニングを中心にどの程度の運動をすることが体調維持のためにいちばんよいか見出していきたい。

コンディショニングのためには、やりすぎはよくないが、身体を動かすことを継続することは必要だ。当面はレースを目標にするのではなく、ちょうどよい強度のランニングを見つけたい。

去年全社コンペで優勝して、今年の9月に幹事をしなければならない。しかし、9月以降、体調が優れずほとんどラウンドをできていない。今年の9月には、普通にラウンドをして、普通に幹事をできるぐらいの体調を整えたい。

また、自然を感じてリラックスするために、無理をしない範囲のハイキングも少しずつやっていこうと思う。

語学:最低限の語学感を維持するために継続すること

第1四半期は語学のトレーニングを最低限にする予定。通勤のときにポッドキャストを聴き、週末に作文を書く程度にし、レッスンは休学しようと思っている。

その後は、体調を見ながら負担にならない程度のトレーニングを新しいルーティーンに組み込んでいこうと考えている。

フィジカルな目標と同様に、向上を目指すのではなく、現状維持のために必要な最低限のトレーニングをする、いわば語学のコンディショニングを目指す。

趣味:移動する人々を追いかける、古典を読む

  • 移動する人々を追いかける
  • 政治哲学の古典を読む

去年から継続して、台湾を中心とした移動する華人を追いかけていきたい。新型コロナの情勢次第だが、今年のどこかのタイミングで台湾、特に南部を旅行したいと思っている。また、継続して台湾の小説を読む予定だ。

語学に割く時間を減らせば、しっかりとした本を読む時間を作ることができるだろう。数年前から政治哲学の古典を少しずつ読み始めているが、継続していきたい。

住居:キッチンのリノベーションの計画づくり

  • キッチンのリノベーションの計画づくり

新型コロナによって生活のあり方が変わり、それにあわせてマンションに手を入れてきた。最後にキッチンのリノベーションが残っている。今年は、リノベーションをすることは難しいが、来年に向けてリノベーションの計画づくりをしていく予定だ。

試行錯誤をする

今年は模索の時期なので、試行錯誤をし、自分の体調をしっかり見ながら、新しい生活のスタイルを作っていきたい。

2022年の振り返り

恒例となった一年の振り返りと抱負を書いていこうと思う。まずは2022年の振り返りから。
2022年の抱負と上期経過時点での振り返りへのリンクを貼っておこう。

yagian.hatenablog.com

yagian.hatenablog.com

以下、見出しとボックスの中の箇条書きが2022年の抱負、その下に書いたのが振り返りである。

総論:職業生活の締めくくりに向けた仕事と体調の変化

いま勤めている会社の定年まであと5年となった。その後は、希望すれば5年間、シニアとして雇用は継続されるが立場は変わる。

昨年10月に新組織を立ち上げた。第1四半期から第3四半期までは新組織立ち上げの準備、第4四半期は新組織の立ち上げにともなう課題解決を進めた。現在の新組織設立はまだ端緒に過ぎず、今年も継続して新しいサービス提供を進め、また、組織体制もサービス提供にあわせて拡大、再編を進めていく計画だ。この構想を形にするにはあと少なくとも2年はかかりそうだ。サービスを安定的に提供する体制を作り上げ、後継者を育成し、継承する頃には、定年が目前になっているだろう。

昨年誤算だったのは、体調を崩したことだった。一年を通じて疲労感、倦怠感が続いた。特に、12月には発熱し、大きく体調を崩してしてしまった。

40歳代前半に体調がよくなかった時期があり、その後、仕事の内容も変え、生活を見直して、時間をかけて体調を立て直した。その成果もあり、40歳代終わりから50歳代前半は体調が非常に良かった。しかし、体調のよい時期でも、いずれまた不調になる時期がくる予感がしていた。そして、ついにその時期がやってきたか、と思った。

新型コロナの流行、安全保障の情勢の変化、これらに影響され経済、社会生活の大きな変化があった。また、変化の後の新しい世界の姿も徐々に見えてきた。この世界の変化と並行して、自分自身の職業生活、私生活も変化があった。

いまの仕事を仕上げるまでは、休んでもいられない。今の体調のあった、そして、新しい経済、社会にあった仕事のやり方、生活を探っていく時期なのだろう。

生活:ルーティーンのキープと体調維持

  • 体調維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

総論にも書いたように、ルーティーンのキープには努めたが、結果的に体調維持はできなかった。疲労感、倦怠感から様々な体調不良が生じた。体調不良の結果として、ルーティーン自体も維持できなくなった。

おそらく、ここ5年ぐらい続け体調を維持してきたルーティーンを見直す時期に来ている。現在のルーティーンは、今の体調に対してはやることを盛り込み過ぎだったのだろう。ルーティーンを整理して、休息の時間を増やす必要がある。

特に、体調が落ちると発熱することがあるが、この新型コロナによって発熱したときの通院には強い制限があり、適切な治療を受けにくい状況にある。やはり、そもそも発熱しないよう体調を整えなければならない。

職業:定年前の最後のミッションに向けた組織づくり、環境づくり

  • 10月以降の新組織の立ち上げ
  • 継続したリモートワークを中心とした業務の基盤整備

昨年10月に新組織を立ち上げた。

しかし、十分な準備ができたとは言えず見切り発車の部分も多かったし、10月以降も試行錯誤を繰り返している。今回の組織の立ち上げは、自分がコントロールできない部分も大きく、事前の準備が不十分だったことは不可避なところもあったけれど、自分の体調不良の影響もあった。

この組織に関わってくれたすべてのメンバーには、それぞれの形で幸せな生活を送ってほしいと思っている。それぞれのメンバーが能力を発揮できる場を提供し、活躍できる環境を作るべく努めているが、自分の能力に対して業務の難易度が高く、試行錯誤を続けていた。その過程でつらい思いをしたメンバーもいる。自分の決断がメンバーに与える影響を考えると、試行錯誤とは軽く言えないし、責任の重さを感じる。

新組織のメンバーとコミュニケーションを深め、改善を継続して組織と業務を洗練していき続けなければならない。そのためにも、体調の維持が前提条件となる。

生活:定年後の生活のイメージ作りとインフラの整備

  • 定年後の生活のイメージ作り
  • 生活のインフラ整備計画づくり

新型コロナによって生活のあり方が変わり、また、それを前提とした50歳代後半から60歳代前半に向けた生活のルーティーンを作っていく必要がある。去年はまだ新しいルーティーンは見えていなかった。

今住んでいるマンションのキッチンのリノベーションをしたいと考えている。去年は、キッチンのリノベーションを具体的に検討する余裕がなかった。おそらく今年、リノベーションをすることは難しいが、来年に向けて、リノベーションの計画づくりをしていきたい。

フィジカル:継続すること、動ける身体を維持する

  • ランニング:ハーフマラソンを完走できるコンディションを維持する
  • ゴルフ:安定して100を切る基盤を作る
  • ハイキング:ハイキングを楽しむ

フィジカル面での最大の目的は、動ける身体を維持することだが、今年は、この目標を一年間通じて維持することはできなかった。年齢なりのコンディショニングのあり方を探っていく必要がある。

去年の年初、ハーフマラソン大会に参加し、そのときは2時間を切ることができた。しかし、それ以降、ランニングの練習はあまりできなかった。去年のランニングのデータを見ると、一昨年は536kmが、去年は306kmになっていた。今年の1月にもハーフマラソン大会を申し込んでいるが、体調がととなわないので欠場予定である。

ゴルフは、定期的にラウンドをしてスコアを改善していきたいと考えていたが、体調不良のため想定していたほどのラウンドはできなかった。練習は定期的にしていたから、スイングは改善されていたと思うが、スコアの改善に結びつけるまではできなかった。

去年9月の会社のコンペでは、グロスのスコアはさほどよくなかったが、順位付けの方法が新ペリエだったこともあり優勝した。今年のコンペでは幹事をしなければならない。

去年は、ハイキングに取り組みはじめた。山に登る機会はさほど多くなかったけれど、今後、息長い趣味として続けていければよいと思っている。

語学:継続すること

  • 中国語:これまで学んだ中国語の運用能力の向上
  • 英語:トレーニングの継続

11月末までは、かなり順調に語学の学習はできたと思う。

中国語は、HelloTalkという語学交換アプリに、ほぼ毎日作文をアップロードしてきた。週1回のマンツーマンレッスンでは、先生が自分が書いた作文を読んでくれており、作文について会話するというスタイルが定着した。作文と会話の学習のサイクルができて、かなり効果的だったと思う。

12月はじめにHSK口語試験を受験した。中国の新型コロナ流行の影響もあり、採点に遅れがあり現時点では合否がまだわからないが、合格、不合格のいずれにせよ、去年、自分の中国語のアウトプットの能力は向上したと思う。

特に、HelloTalkへの中国人学習者の書き込みを読むと、生々しい中国の実態に触れることができた。中国語学習の意義を感じられた。

英語は、ポッドキャストヒアリングと基本文型のシャドーイングを続け、HelloTalkの中国語の作文には英訳もつけた。英語を実用的に運用する機会はなかったが、英語感を失わないように努めた。

12月に入り体調を崩し、語学学習の時間が負担に感じられ、いったん休むことにした。

趣味:移動する人々を追いかける、古典を読む

  • 移動する人々を追いかける
  • 古典を読む

去年は、全体として多くの本を読めなかったけれど、「移動する人々」という意味では台湾文学を、「古典を読む」という意味ではチェホフを読むことができた。

現代台湾文学は、村上春樹以降の現代日本文学と共通する感覚がある。中国語の学習をしているが、大陸中国の文学やポップカルチャーにはなかなかなじむことができないが、台湾の文学やポップカルチャーは親しいものを感じる。

大作を書くロシア文学者、例えば、ドストエフスキートルストイの作品は、大きさは感じるけれど親しみは覚えにくい。大陸中国の存在と似ているかもしれない。彼らに比べ、チェホフは、作品はこじんまりとして繊細で、現代的な感覚もあり、台湾の存在と似ているように思う。

語学学習に時間を割いているとその分読書量が減る。12月、体調不良で語学学習を休んだら、その分本が読めたように思う。老眼の影響で、特に文字が細かい本を読むスピードは遅くなったが、電子書籍もうまく使いながら読書ができた。

柔軟に対応する

調子が悪くなってもかたくなにルーティーンにしがみつくこともなかったが、まだ新しいルーティーンには着地できていない。もう少し試行錯誤が必要なのだろう。

最近我看了几本台湾作者写的小说

我在HelloTalk上关于台湾的事情写的话,HellTalk就拒绝,所以今天我再把日记上传博客链接HelloTalk。

 

When I write about Taiwan on HelloTalk, HelloTalk reject it, so today I upload diary to this blog and link it to HelloTalk, again.

 

台湾についてHelloTalkに書くと、HelloTalkに拒絶されるので、今日もブログに日記をアップロードして、HelloTalkにリンクを張ることにする。

 

最近我看了几本台湾作者写的小说,纪实,漫画。虽然我想看中文的,但是看了日语翻译的。


吳明益《天橋上的魔術師》《單車失竊記》

纪蔚然《私家偵探》

龍應台《大江大海1949》

高妍《緑の歌》


吴明益的小说很技巧,很有意思。

紀蔚然的小说描写现代台湾的风俗习惯,让我想去台湾旅游。

龙应台的纪实描写最难过时代中一辈子的人生,让我留下非常深刻的印象。

高妍的漫画表达台湾年轻人的生活和想法,想起来我自己的年轻的时候。

 

I have read some of the books written by Taiwanese. Although I want to read them in Chinese, I have read them in Japanese translation.

 

Wu Mingyi “The Magician on the Skywalk”, “The Stolen Bicycle”

Ji Weiran “Private Detective“

Long Yingtai “Big River, Big Sea“

Gao Yan “A Green Song“

 

Wu Mingyi’s novels written by Wu Mingyi are skillful and interesting.

Ji Weiran’s novel described Taiwanese manners and customs and makes me want to go to Taiwan.

Long Yingtai’s documentary described the life of ordinary people in the most difficult years and leave me with a very serious impression.

Gao Yan’s comics expressed young Taiwanese lives and thoughts and makes me remember my younger days.


最近、台湾の作家の小説、ノンフィクション、漫画を何冊か読んだ。中国語で見たいけれど、日本語の翻訳を読んだ。


呉明益『歩道橋の魔術師』『自転車泥棒

紀蔚然『台北プライベートアイ』

龍応台『台湾海峡1949』

高妍『緑の歌』


呉明益の小説は技巧的で面白い。

紀蔚然の小説は現代台湾の風俗を描写していて、台湾旅行に行きたくなる。

龍応台のノンフィクションは、最も厳しい時代の一般人の人生を描写していて、重い印象が残った。

高妍の漫画は若い台湾人の生活と考え方を表現していて、自分の若い頃を思い起こした。