大阪の文楽
今、谷崎潤一郎「蓼食う虫」を読んでいる。
その冒頭に、大阪道頓堀で人形浄瑠璃を見る場面があった。その場面を読んでいたら、大阪で文楽を見たくなった。
以前、京都の南座で藤山直美の芝居を見たことがあった。観客がみな藤山直美の笑いのつぼを心得ていて、なんとも暖かい雰囲気だった。
文楽といえば本場は大阪である。観客席がどんな雰囲気なのか興味がある。舞台と観客が親密なのではないかと想像している。近松の芝居も地元大阪で見ると一味違うのではないだろうか。
さっそく国立劇場のウェブサイトを見ると、国立文楽劇場で、11月に「心中天の網島」をやるようだ。
ああ、大阪で文楽を早く見たい。
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