ハワイと英語と私
ハワイ旅行の至福
今年の夏休みは、久しぶりにハワイへ旅行した。マウイ島とオワフ島に滞在した。南の島とアメリカが好きな私にとって、完璧な旅行先である。
今年の東京の夏は暑さがとりわけ厳しかった。気候が快適なハワイに行くのは、一種の避暑でもある。東京では、暑すぎて外を走る気にならなかったけれど、ハワイで日の出とともにビーチに沿って海を眺めながらランニングするのは至福だった。
英語に打ちのめされるとき
現在の部署では、業務でアメリカに出張することはないけれど、数年に一回はアメリカ旅行をしている。その時、英語が障害になる。
サバイバルをするには問題はないけれど、相手の言っていることがすぐに理解できなかったり、私の言っていることが通じなかったり、表現したいことが十分に表現できなかったり、その結果、物事が思うように進まず、相手がコミュニケーションを放棄したりする。
そういうとき、強いストレスを感じる。そのようなストレスが積み重なると、英語に打ちのめされて、英語から逃避したくなる。
スピーキングの強化
自分の英語力を評価すると、四技能のなかではやはりスピーキングが劣っている。リスニングとリーディングは自習がしやすいし、ライティングはしばらく英語でブログを書くことで強化できた。これに比べると、日常生活のなかでネイティブと英語で話す機会がほとんどないのだから、スピーキングが劣っているのは当然である。
とはいえ、アメリカが好きであるにもかかわらず、英語で打ちのめされてるのは、残念なことだ。ここ1年ぐらい、少しずつ英語のスピーキングの強化を進めている。
まずは、ここの母音、子音レベルの発音の矯正、単語の発音の練習からスタートし、英語のセンテンスがなめらかにでてくるように、そして、センテンスの組み立て、会話の展開へ練習を進める計画をしている。現在は、センテンスレベルの練習をしているところである。
しかし、基本的には自習をしているので、実際に自分のスピーキングが向上しているのか把握できない。今回のハワイ旅行で英語を話してみて、以前に比べて聞き返されることが減って、自分の発音が矯正されていることが確認できて、嬉しかった。
いくつか用意している構文であればよいが、それから外れたことを話そうとするととたんに言いよどんでしまう。しかし、発音が向上しているのは確実な進歩だし、この方向で進めば英語のストレスも軽減される希望が持てた。前述のように、以前は英語に打ちのめされて逃避したくなることが多かったけれど、今回はさらに学習を進めようというモティベーションを高めることができた。今回の旅行の大きな収穫の一つだと思う。
TOEIC Speaking & WritingとSkypeレッスン
今後の英語のスピーキング学習の計画としては、まず、現状の実力を計測するために、TOEIC Speaking & Writingを受験してみようと考えている。
もちろん、TOEIC Speaking & Writingがスピーキングの能力をどこまで測れるのか疑問はある。しかし、自習スタイルで学習を進めていると、自分の進歩が把握できず、それがモティベーションを低める原因にもなる。不完全なテストであっても、自分の進歩を測るためのベンチマークには十分だろう。
そして、やはりネイティブと実際に会話をする量を増やすことは必要だ。素振りだけでは、クラブの芯でボールを捉えるようにはならない。時間を確保するのが難しいけれど、Skypeでの英語のレッスンを始めようと思う。
英語能力とカーストと階級
自分の英語の能力からは話題が外れるが、アメリカに行くたびに、英語能力によるカーストがあり、それと階級が結びついていると感じる。
アメリカの社会は、英語が話せない人も当然のように社会の構成要員として取り込んでいる。しかし、英語の能力が不十分であれば、職業の選択が限定されている。英語を話せない人たち固有の職業がある、それが階級と結びついている。
Uberの運転手は、英語をまったく話せなければ無理だが、英語能力が限定されていてもやっていくことができる。しかし、Uberのなかで運転手をランク付けする機能があるが、その得点と英語能力には相関関係があるように思う(Uber社内では、そのようなな運転手の属性とランクの関係を研究してそうだ)。
例えば、私が利用したUberのなかでほとんど5点に近い運転手がいた。彼は、ニューヨークからハワイに訳あって移住したという人で、おそらく大学以上の教育を受けたインテリだった。ネイティブとしての発音で、やや複雑な内容の話をすることができる。やはり、このような英語でのコミュニケーションの能力があることで、Uberのなかでも上位者になる。
自分はアメリカ社会で生活していないから、英語能力によるカーストに組み込まれる訳ではない。しかし、観光客であっても、英語能力によって扱いが違ってくるということは実感する。より楽しむためには、一定の英語能力を身に着け、自分がそう扱われたいと思う扱いを獲得する必要があるだろう。
もう少しがんばってみようと思う。