昨日は一日中だるく、本を読みながら家でぐずぐずしていた。
窓を少し開け、ソファに寝ころんでいると、いろいろな音が聞こえてくる。
3階のわが家の窓からは、電線が目の前に見える。子どもらしい小柄なすずめが何羽か留まっていて、高い声でさえずっている。なわばりあらそいでもしているようだ。
今日は大鳥神社のお祭りの日で、このマンションの前の細い路地は、こども御輿のコースになっている。太鼓の音とわっしょい、わっしょいという、にぎやかなこどもたちの声が近づいてくる。すずめは、どこかへ避難してしまった。生活時間が違うせいか、ふだんは、道でこどもを見かけることがあまりないので、どこにこれだけのこどもたちがいるのだろうかと不思議に思う。
夕方になると、雨が降り出したので、窓を閉める。雨は、さわさわと降っていたかと思うと、窓が稲光で紫に染まり、雷がなり、ざあっと雨が強くなる。雷も、上空高くドドンという太鼓のような低い音がするものもあり、もっと低いところでなにかを破壊するようにバリバリバリとなるものもある。
昨日の晩は、雨の音を聞きながら、寝入ってしまった。
朝、目が覚めると、雨は止んでいた。秋の虫の声が聞こえ、遠くで餌を集めているカラスの鳴き声がした。