クンタ・キンテ

昨日、テレビをザッピングしていたら、"The M"という番組の特番をやっていた。その番組では、いろいろなミュージシャンに、自分のルーツとなるミュージシャンについてインタビューをしていた。
今、20歳代のミュージシャンが挙げるのは、彼らが小さい頃、すなわち、1990年代に聴いていた日本のバンド、ユニコーン、MR. Childeren、スピッツウルフルズなどだった。この時代の日本の音楽は、それなりに充実していたんだなと思う。
例えば、20歳代のミュージシャンがあこがれる奥田民生の世代に対して、ルーツとなるミュージシャンを挙げよと尋ねたら、日本のバンドの名前は上がってこないように思う。その時代は、日本のバンドに比べると洋楽の方がずっと格好よかった。(奥田民生だったら、こんな野暮な質問にまともには答えないような気もするけれど)
さて、現在40歳代はじめの私のルーツとなるミュージシャンは誰だろうか。中学生の頃、貸しレコード屋で借りていたのは、もっぱらへヴィ・メタルだった。しかし、今となってはAC/DCかレッドツェッペリン以外のハードロックは聞かなくなってしまったから、あれが今に至る音楽の好みのルーツというわけではない。プリンスの"1999"が二枚組のLPだったことを懐かしく思い出した。プリンスは今でも好きだけれども、ルーツというほどではないような気もする。
もっとさかのぼって、ジュリー沢田研二はルーツといえるかも知れない。今でも、カラオケに行ったとき、ジュリーの歌を爆唱してしまうことがある。結局、音楽の好みは、ここから一歩も出ていないような気もするのである。