パブリック・アート

関西旅行のつづき。
三嶋亭ですき焼きを食べた後、京阪で大阪の宿に帰った。翌朝、梅田から阪急とモノレールを乗り継ぎ、万博記念公園に行った。
万博記念公園に行くのは、万博の時と社会人になってからと今回で三回目である。万博の時の記憶は残っていないが、前回行ったときの記憶に比べて、太陽の塔は実物の方がより大きく、迫力があるような気がした。本物を見るとがっかりするものは多いけれど、本物の方が記憶より迫力があるというものは少ないと思う。なんといっても、日本最大で最も有名なパブリック・アートは太陽の塔である。

前回万博記念公園に来たのは、大学の時文化人類学を専攻した同級生と民族学博物館「みんぱく」を見るのが目的だったが、今回も「みんぱく」が目当てである。
みんぱく
本来、民具は実際に使われていてこそのもので、生活の文脈から切り離されて展示されている民具は抜け殻のようなものだけれども、それらの民具が使われている様子を想像しながら眺めるのは楽しい。
民族学博物館だけあって、日本の展示も特別扱いされず、東アジアの展示の流れのなかに位置づけられている。日本の文化がアイヌ、シベリアを経てアジア大陸の文化の流れに連なっていて、特別なものではないことがよくわかる。
大学時代からはずいぶん年が経っているけれど、いまだにこの分野のことは興味があり、楽しく感じられる。力不足で専門家にはならなかったけれど、自分の性に合っていたことをみんぱくで再確認した。