2021年の抱負:「ギフト」をお返しする

さて、2020年の振り返りをしたところで、2021年の抱負を書いていこうと思う。

 

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 総論:ギフトをお返しする

  • 自分の人生から得た「ギフト」をさまざまな場面でお返ししていく
  • 一緒に働いているメンバーが自分の「得意」を活かす環境づくりとアドバイスをする
  • 退職後を見据え、自分の「ギフト」をお返しする方法、ネットワークについて考え始める

今年、会社生活、勤続30周年になった。今の定年が延長されない限り、勤続40周年を迎えることはない。勤続20周年のときはちょうど会社生活も折返しという意識があったけれど、今回の勤続30周年では、明らかに会社生活の最終コーナーに差し掛かっていると感じている。

職業生活に限らず、読書をするときも、もうこの先人生で読める本も限られているから、自分にとって意味がないものに対して無駄撃ちはできないなと思う。また、趣味についても、興味が湧くことはいろいろあるが、今の人生では手を出している時間はないと思うことも増えている。自分のなかでは、そういうことを「来世のために取っておく」と呼んでいる。

最近は、他者も自分も多少は客観的に見ることができるようになってきた気がしている(思い込みも多分にあるのだろうけれど)。そして、他者の得意なところ、不得意なところ、自分の得意なところ、不得意なところも見えてきた(もちろん、得意、不得意というのは環境に依存したもので相対的なことだし、また、ある程度時間をかけることで成長することはできる)。そして、得意なところの多くは、与えられた環境やさまざまな人の支援で習得できたことで、結局それらは「ギフト」なんだと思う。

そろそろ、そういった「ギフト」をお返しする人生の時期に差し掛かっているのだろう。

短期的には、これまでのさまざまな経験を生かして、いっしょに仕事をしている人たちの話をしっかり聴いて、それぞれの人が自分の得意なところを発揮できるような環境を整え、アドバイスをすることができればよいと思っている。

中期的には、定年退職後、自分がどのように役に立てるか、「ギフト」をお返しできるか、そろそろ今後の方向性を考え、ネットワークを作り始めることに着手しようと思っている。

ルーティーンのキープと体調維持

  • 体調維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

例年と変わらずルーティーンのキープと体調維持を目標に掲げたいと思う。

今年は新型コロナウイルスの流行を発端としてさまざまな変化があったけれど、こういった変化に対応するにも基盤としてのルーティーンと体調維持が重要だということを再確認した。

これまで体調の波はあり、いい時期と悪い時期があった。気をつけていても、体調が維持できないこともあるだろうと思う。しかし、可能な限りは心身の体調を維持することを心がけることを基礎としていきたい。

仕事での挑戦

  • いっしょに仕事をしている人たちの話をしっかり聴く、そして「得意」を活かすことができる環境を作り、アドバイスをする
  • ペーパーレスを実現するためのサービスを立ち上げる

 今年の振り返りに書いたように、10月から所管の範囲が広がった。3か月で状況はおおむね把握できたと思う。課題は山積しているけれど、これまでと同様、まずは話をしっかり聴くことから始めようと思う。

マネジメントをしていると、状況、原因は理解できるけれど、すぐには解決できない課題に突き当たることも多い。もしかしたら、状況、原因を理解することが課題の解決の前提ではなかったり、そもそもその課題を解決しようとすること自体が誤りということもあるのかもしれない、という気もすることがある。しかし、愚直に話を聴き、理解をし、その上で、各人の「得意」をうまく組み合わせることができる組織を目指して進んでいきたいと考えている。

新型コロナウイルス対応でリモートワークが一気に進捗した。私の勤めている会社は、かなりリモートワークに適応できる業態であり、かつ、そのための基盤整備も進めていたと思う。それでも、「紙」を扱う業務については、リモートワークに十分適応できる形態になっていないし、このことによる歪みが一部の人たちの負担になっている。この点を解決すべく、新しい社内サービスをいくつか立ち上げていきたい。

プライベートでの挑戦(フィジカル)

  • ランニング:質の高い練習をして、1,500mで6分を切る、フルマラソンでサブ4を実現する基盤をつくる
  • ゴルフ:安定して100を切る基盤を作る
  • 動ける身体を維持する

 今年は、ランニングもゴルフも新型コロナウイルスの影響で「本番」が少なかった。おそらく来年も本格的には再開されないだろう。そこで、いずれも再来年以降を目指した基盤づくりをじっくりしようと思っている。

これまで日常的にしてきたランニングは、ばくぜんと気持ちがいいペースで気持ちのいい距離を走るだけだった。今年、1,500mのレースに出て楽しく、記録を向上させたい、という気持ちが湧いてきた。

そうなると、気持ちがいいペースで走っているだけでは記録向上は実現しないだろう。また、一方で、怪我をしないことは大前提だと考えている。だから、むやみに練習量を増やすことはできない。一回、一回の練習の目的、例えば、スピードの向上、心肺機能の向上、距離への耐性の向上を明確にして、練習の質を高めていきたい。

矛盾した目標ではあるけれど、まずは1km4分、1,500m6分を切るスピードを付けること、そして、再来年にはフルマラソンでサブ4を狙える走力をつける基盤を作りたい。

ゴルフもラウンド数は限定されると思う。再来年にラウンド数が増えたとき、基礎となるスイングはしっかり固めておきたい。今年の練習を通じて、おそらくスイング自体はよい方向に変化はしていると思うが、毎回試行錯誤をし続けていて、こう振れば良いという標準にはたどり着けそうでつけなかった。そこをしっかり身につけていきたい。

そして、基本は動ける身体を維持することなので、オーバーワークをして怪我をすることがないよう、休養をしっかり取りながらルーティーンを維持していきたい。

プライベートでの挑戦(インテレクチュアル)

  • 中国語のレッスンとHSK5級受験の準備、中国語の本を読む
  • 英語のレッスンとTOEIC Speaking & Writing受験、英語の本を読む
  • 手話の学習継続とボランティアの実践

知的な側面では、中国語、英語、手話の3つも継続していきたい。

中国語に関して、今年は基礎固め、つまり、語彙の習得と、発話・ヒアリングの基礎的なトレーニングに終始してきた。来年は、その成果を生かしてHSK5級を受験しようと思う。

HSK5級になるとようやく履歴書に書いて意味のあるレベルでもあり、学習のための学習だけではなく、中国語を実用的に使う機会も作っていきたいと思う。中国語の本を一冊しっかり通読したい。

中国語と比較すると、英語の優先順位は一つ下がってしまう。しかし、スピーキングの強化はしていきたい。今年、会社の支援制度を使ってGABAのレッスンを3か月受講して、学習というより気分転換として楽しかったこともあり、今年も時間が許せばレッスンを受けたいと思う。また、結局、今年は英語の本を通読することがなかったので、来年は最低限1冊は読もうと思う。

講習会は中断しているけれど、手話も完全にとぎれないようにしておきたい。手話は、総論で書いた中期的な目標の退職後、「ギフト」をお返しするための入口になる可能性があると思っている。

ボランティアの世界のことはあまり理解していないけれど、手話と英語と中国語がそこそこでき、日本語の文章が書け、普通に会計とITについて理解しており、プロジェクトマネジメントの知識と実践経験があれば、なにかのお役には立てるような気がしている。手話でつながったネットワークをたどって、来年はなにかボランティア活動をしてみたい。

文化の取り組み

  • (機会があれば)大航海時代と国際化された中華世界を追いかける

来年も新型コロナウイルスの影響で、物理的な移動には制約があるだろう。もちろん、機会があれば相変わらず大航海時代と国際化された中華は追いかけていこうと思う。

大航海時代との関連で、国際化された中華世界が気になっている。中国というと、大陸の中華人民共和国がまずはイメージされると思うが、それにとどまらない「中華世界」とでも呼ぶべき広がりがある。わかりやすいところでは、シンガポールや台湾は、大陸の外にある中国人を主体とした国家である。この「中華世界」の成立と大航海時代は密接に関係がある。また、「倭寇」を媒介して日本の海洋世界との関係も深い。

今この国際化された中華世界への入口としては、上述の「倭寇」、現代における中華世界の国際化を扱った賈樟柯の映画、台湾のシティポップバンドが気になっている。中国語も使いながら周辺情報を集めていきたい。

家庭の取り組み

  • キッチンとダイニングのリノベーションの準備
  • 料理のバリエーションを増やす

 ここ数年、わが家を住みやすくするために、水回りのリノベーションをしたり、断捨離をしたりしてきた。ちょうど、リモートワークをするようになり、結果として役立ったところもある。

キッチンとダイニングをリノベーションすれば、この取組も概ね一巡する。繰り返し書いているが、来年はまだ新型コロナウイルスの影響で、計画、予定が立てにくい状況もある。一年かけて情報を収集して、再来年以降のリノベーションの準備を進めていきたい。

今年は中華料理、炒めものと蒸しもののバリエーションを増やすことができた。これも継続して、いろいろ作っていきたいと思う。

その上で固執しない

そして、例によって、目標は立てつつも、状況をみつつ固執しすぎないように、状況をみつつ、適応をすることを心がけていきたい。