2021年の振り返り:シフトチェンジの年

年末になったので、恒例の振り返りをしようと思う。

今年の抱負と半年経過時点での振り返りへのリンクを張っておこう。

 

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総論:シフトチェンジの年

40歳代前半に不調の時期があり、それを契機として職業も生活も大きなシフトチェンジをした。そのシフトチェンジからは、比較的安定した時期を過ごしていて、毎年概ね抱負の通りに目標を計画的に実現できていた。仕事も順調だったし、プライベートも充実していたと思う。自分の能力や環境を客観的にみることができるようになり、抱負自体も現実的に達成可能なものを掲げていたということもある。

仕事が順調だったため、それに連れて責任が増してきた。これまで、自分の能力の範囲内で対応できていたが、今年に入ってキャパシティを超えてきて、仕事に対するアプローチの方法を変える必要性を感じている。もちろん、新型コロナ禍によって仕事のあり方、プライベートの生活のあり方も大きな影響を受け、新しい状況へ適応する必要もある。

さらに、来年55歳になる。今勤めている会社の定年が60歳、その後再雇用されるとして65歳までである。定年と定年後を見据えて40歳代前半以来のシフトチェンジの時期に入ったことを実感している。

ギフトのお返しをする

【年初の目標】

  • 自分の人生から得た「ギフト」をさまざまな場面でお返ししていく
  • 一緒に働いているメンバーが自分の「得意」を活かす環境づくりとアドバイスをする
  • 退職後を見据え、自分の「ギフト」をお返しする方法、ネットワークについて考え始める

半年経過時の振り返りにも書いているが、仕事上の責任が増し、職業と生活のバランスを、やや職業に重点を置くようにした。ただし、責任に見あった実力がある訳ではないので「一緒に働いているメンバーが自分の「得意」を活かす環境づくりとアドバイスをする」ことは思うようにはできなかった。しかし、継続して試行錯誤して、よりよい方法を見出し、自分のスキル・能力を高めていくしかないと思う。

今年、信頼している同僚が急逝した。彼女に最大限の「ギフト」を返しすることができていたか、とよく思い返す。客観的な意味で最大限の「ギフト」を返すことができたかどうかはわからないけれど、あらゆる瞬間で最大限の「ギフト」を返そうと思い続けること、実践し続けることこそが重要なのだと再確認した。

ルーティーンのキープと体調維持

【年初の目標】

  • 体調維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

今年の夏は新型コロナウイルスの予防接種の副反応が重かったこと、扁桃腺を切除した手術の以来喉の調子がよくなかったことがあり、体調が優れない時期があった。そのときも、ルーティーンのペースを落としながら、それなりのピッチングをすることはできたように思う。

以前は、悪い意味での「完璧主義」だった。今は良くも悪くも自分のできる範囲を見極めて、それをやりきることができるようになってきた。

仕事での挑戦

【年初の目標】

  • いっしょに仕事をしている人たちの話をしっかり聴く、そして「得意」を活かすことができる環境を作り、アドバイスをする
  • ペーパーレスを実現するためのサービスを立ち上げる

担当している部署の規模が大きくなり、自分としてメンバーから話を聴く時間の総量は増やしているが、メンバー一人あたりに費やす時間は大きく減ってしまっている。そのような環境のなか、限られた時間の質を高める必要がある。まだまだ工夫の余地は大きいと感じている。

また、ここ数年の経験で傾聴しようと意図したときに傾聴するというスキルは身についてきたように思う。しかし、組織全体の方向性とそのメンバー個人の方向性の調整がつかないことも多く、そういうとき、どのようにアプローチすればよいか悩み続けた。これについてはよい解は見つかっていない。

新型コロナ禍でリモートワーク主体となった結果、社内外の事務手続きをペーパーレス化する必要がある。これまでもペーパーレス化は進めていたが、ペーパーレス化することでむしろ手間がかかるという理由で進められなかった事務残されていた。しかし、現在の状況で、ペーパーレス化することには強いコンセンサスが得られので、合意形成は容易になり、テクニカルな側面でペーパーレス化を進めることができるようになった。その追い風もあり、計画通りにペーパーレス化は進めてきたことができた。

プライベートでの挑戦(フィジカル)

【年初の目標】

  • ランニング:質の高い練習をして、1,500mで6分を切る、フルマラソンでサブ4を実現する基盤をつくる
  • ゴルフ:安定して100を切る基盤を作る
  • 動ける身体を維持する

ランニングのレースの多くは中止となった。練習は続けていたものの、夏に体調を崩したこともあって、去年と比較して練習量は減った。また、ハードな練習をしたときの回復力が落ちているような気もする。レースに出ていないので、いま全力を出したときどの程度走れるかわからないけれど、良くて現状維持、年齢とともに緩やかに走力が落ちているように感じている。

ゴルフは、練習は継続していたものの、新型コロナ禍のため10月までラウンドに出なかった。久しぶりにラウンドすると、やはり得られる情報量、学びが多い。9月までの練習を実地に試してフィードバックを得ているところ。アイアンは確実に進化していると感じているが、ドライバーが迷宮に入っている。ドライバーが好調期まで戻せれば、安定した100切も見えてくると思う。

体調の上下はあったものの、概ね動ける体は維持できた。

新しい方向性として、この夏と秋、夫婦でハイキングをした。今後、二人で楽しめるエクササイズとして、山を楽しむこともありそうだ。

プライベートでの挑戦(インテレクチュアル)

【年初の目標】

  • 中国語のレッスンとHSK5級受験の準備、中国語の本を読む
  • 英語のレッスンとTOEIC Speaking & Writing受験、英語の本を読む
  • 手話の学習継続とボランティアの実践

半年経過時点の振り返りでも書いたが、仕事の比重を高めるために、この分野はやや戦線縮小した。

中国語はHSK5級を目指すのではなく、いままで習得した語彙、文法をよりスムーズに運用できるような練習に重点を切り替えている。10月からレッスンを再開し、HelloTalkという相互学習アプリに日記を投稿して添削してもらっている。以前、相互学習サイトで英語を投稿していた時期があり、かなり効果があった。今の学習環境ではアウトプットが不足しがちなので、補っていきたい。

英語もまずは現状維持で、Podcastを継続的に聞きつつ、英語の本を一冊読むことができた。HelloTalkの日記を中英日の三か国語で書いている。Speakingの維持のために、「英語のハノン」という教則本で、シンプルな例文を反復する練習を始めたところ。効果のほどはわからないけれど、続けることに意味があると思う。

中断していた豊島区の手話講習会が再開したが、現在の仕事の状況を考えると継続的に通うことは難しい。自分の手話学習は一時中断継続中である。

文化の取り組み

  • (機会があれば)大航海時代と国際化された中華世界を追いかける

旅行はできないけれど、今年前半には私的な台湾シティポップミュージックブームがあり、また、いくつかお気に入りの中国関係のYouTube番組も見るようになった。

文化系という意味では、レコードプレイヤーを買い、LPレコードを買うようになったことが、自分のなかでは大きな変化だった。大きなサイズでジャケット見るのも楽しいし、レコードに針を落として聴く音楽は、サブスクリプションで聴くのと体験としては違っているように思う。あまり慌てずゆっくりとレコードを集めていこうと考えている。だから、ネットでレコードは買わず、中古レコード屋の店頭で買うことにしている。

家庭の取り組み

  • キッチンとダイニングのリノベーションの準備
  • 料理のバリエーションを増やす

キッチンとダイニングのリノベーションの準備は構想を話し合う段階。来年はまだ実行しないと思うけれど、2〜3年の間には確実に実行することになると思う。

今年は、IT機器の整備を進めた。家のネットワークをケーブルテレビからNTTの光回線に変更し、IPv6ルーターに取り替えた。今住んでいるマンションは、Nuroはつながっていないので、現状では最速になったはずで、時間帯にもよるが以前と比べれば2〜3倍のスピードが出ている。

その他、iPhoneを買い替え、Apple WatchiPad miniを買った。iPhoneの買い替えは、老眼対策で少しでも画面を大きくしたかったことが最大の理由である。Apple Watchは、決済が楽になったことが大きい。その他、ランニングウオッチとして、また、ゴルフのiPhoneのアプリと連携して使っている。iPad miniは老眼対策と、中国語の手書き入力に活用している。手書きの認識という意味では、漢字かな交じりの日本語より、漢字のみの中国語のほうが精度が高い。

このブログはPCで書いているけれど、最近プライベートではPCを使うことがほとんどなくなっている。もう、プライベート用のPCは買わないかもしれない。

半年の振り返りで書いたように、中華料理のバリエーションは増え、日常的に作るようになった。あと、コーヒーをおいしく淹れるための試行錯誤をしていた。コーヒーは、豆、器具、淹れ方によって味が変わる。変数が多い分、思うような味が出せるようになるまで時間がかかる。最近は、自分好みの豆と淹れ方の組み合わせはわかってきたように思う。

その上で固執しない

変化の多い一年だった。あまりこだわりすぎず、柔軟に目標を修正しながらやっていくことができたと思う。

明日は、来年の抱負を書こうと思うが、久しぶりに新しい考え方で目標を考える必要がありそうだ。