環境

ミツバチと保守主義とピースミールエンジニアリング

ローワン・ジェイコブセン「ハチはなぜ大量死したのか」を読んだ。 この本は、アメリカで発生したミツバチが大量に失踪してしまう蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder、CCD)の原因を追求したサイエンス・ノンフィクションである。 日本でも、ミツバチ…

原子力発電について

最近はこの日本語版ウェブログと英語版ウェブログ(http://goo.gl/J3DhM)を隔日で書いている。今日は日本語版を書く日ではないのだが、昨日「NHKスペシャル シリーズ原発危機 第1回「事故はなぜ深刻化したのか」「ETV特集「続報 放射能汚染地図」」を見て、原…

地球温暖化問題を学習してみる(まとめ)

ながながと書き続けてきた地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080730 〜 id:yagian:20080806)のまとめを書こうと思う。自分自身としてはこれを書くことでずいぶん勉強になったけれど、わかりやすい地球温暖化入門を書こうという目的は達成できな…

地球温暖化問題を学習してみる(その6)

地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080806)の続きである。 いよいよIPCCの「SPM」*1も最終章の「第五章 長期的な展望」に入る。今回を入れてあと2回ぐらいでまとめにたどりつけると思う。それまで、がまんしておつきあい願いたいと思う。 適応…

地球温暖化問題を学習してみる(その5)

ここのところ書き続けている地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080805)の続きである。 IPCCの「SPM」*1も、ここまでは現実の観測結果や比較的信頼性の高いシミュレーションの結果に基づく議論だったけれど、この章からは、そろそろ不確実性が高…

地球温暖化問題を学習してみる(その4)

地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080804)の続きを書こうと思う。 IPCCの「SPM」*1を読みながら、誰にでも理解できる地球温暖化問題の入門が書ければよいと思っているのだけれども、思惑通りに書けているだろうか。それとも、専門的になりすぎ…

地球温暖化問題を学習してみる(その3)

先週から書き始めた地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080731)の続きである。 IPCCの「SPM」*1の「第二章 変化の原因」に進もう。 冒頭には次のように書かれている。 産業革命以降、人間活動よる世界の温室効果ガスの排出量は増加し続けており、…

地球温暖化問題を学習してみる(その2)

昨日のエントリー(id:yagian:20080730)に書いたように、まず、IPCCの「SPM」*1を読みはじめよう。 第一章は、「気候変化とその影響に関する観測結果」となっており、その冒頭にこの章の結論が書かれている。 気候システムの温暖化には疑う余地がない。このこ…

地球温暖化問題を学習してみる

ここしばらく地球温暖化問題について書こうと考えながら、なかなか着手できなかった。 私は、地球温暖化問題に対する対策について疑問を感じている、という意味では温暖化問題懐疑論者ということになると思う。地球温暖化問題について書くとするならば、その…

海外旅行はお早めに

北海道洞爺湖サミットが終わった。地球温暖化問題については、新興国に長期目標を合意させるという最大の課題は先送りだったが、現段階で必要な合意は盛り込めたといってよいのではないかと思う。 それにしても、2050年で温室効果ガス排出量を半減すると…

環境を建設的に考えるには

ABCのニュース番組のポッドキャストを聞いていたら、The Earth Liberation Frontという団体(http://www.earthliberationfront.com/)が、シアトル郊外の高級住宅地の連続放火事件の容疑がかけられているというニュースがあった。ABCのウェブサイトでニュース…

オオルリ

朝、つれあいと、緑があるところに行きたいという話をした。それだったら、ということで、明日から行くつもりだった軽井沢にある母親の別荘に、一日予定をくりあげて行くことにした。 長野新幹線の自由席に乗った。東京駅のホームも、列車の中も、混沌として…