基礎トレーニング

一昨晩、半徹夜をしたところ、昨日の夜にはすっかりぐずぐずになった。
今年の夏、家族で食事をしたとき、兄が「ジャーナリストはアスリートだ」と言っていた。偉そうな言いぐさだなと思ったけれど、言っていることは正しい。
かつて将棋界には破滅型の勝負師に関する神話があったけれど、羽生善治たちの世代が、まじめに将棋を研究した才能のある者が強いという身も蓋もないことを証明してしまった。
文学の世界でも、ゴールデン街に行って文壇のつきあいをしているより、規則正しい生活をして体調を整え、集中して小説を書いた方が、よい小説が書けるということを村上春樹が証明してしまった。
優れた仕事をしている人は、仕事量がはんぱではない。
自分は、基礎トレーニング不足で、仕事量もさっぱりである。