あたり年
ワインに産地ごとあたり年があるように、野球のチームにもあたり年がある。去年はなんといってもロッテ・マリーンズのあたり年だったが、今年は読売ジャイアンツがあたり年の気配である。
昨日、阪神タイガース対読売ジャイアンツの試合をテレビで見た。内容が濃い試合で、感心しつつ、堪能した。ニューヨーク・ヤンキースの試合ぶりが年を追うごとに大味になって行くので、見る意欲が徐々に衰えている*1。2006年産のヤンキースだったら、阪神タイガースや読売ジャイアンツの試合の方がおもしろそうだ。
読売ジャイアンツと阪神タイガースの選手は、粘って投手にボールを投げさせ、内野ゴロでは全力疾走し、ランナーにでれば盗塁を試み、相手の投手、野手に圧力をかけ続ける。だから試合に緊張感がとぎれることがない。
4点を取ったジャイアンツの5回の攻撃は阪神の先発のオクスプリングに圧力をかけ続けた結果だし、得点は取れなかったけれど8回に藤川から1塁3塁のチャンスを作った場面もよかった。
阪神が勝ったから書くわけではないけれど、戦力は阪神がジャイアンツを上回っているように見える。阪神のリリーフ、藤川、久保田は、ジャイアンツの久保、林を上回っている。豊田も絶対的なクローザーではない。
ジャイアンツの打線では、イ・スンヨプが問題だ。カードが一巡して、セリーグの投手に弱点を覚えられてしまってから、打てる雰囲気がない。早い段階でイ・スンヨプを4番からはずす必要がある。8回の攻撃でも、二岡がチャンスをつくったものの、イ・スンヨプでは藤川を打てそうになかった。
阪神の打線は、今岡が調子が出てきたら手がつけられない。シーズンを通してみれば、ジャイアンツが先行して、阪神が追いかける展開の方がおもしろそうだ。
ジャイアンツの試合の観客動員、視聴率は、去年と変わりがないというけれども、試合の中身はあきらかにおもしろくなっている。これを地道に続ければ、コアなファンが定着するように思う。
*1:ヤンキースの転落ぶりについては、ここを参照 http://blog.goo.ne.jp/theseventhgame/