もちもち感

やわらかさ、もちもち感を強調した食パンのテレビ・コマーシャルを見ることがある。しかし、私は、あまりやわらかい、もちもちとしたパンは好みではない。
厚切りの食パンをトーストをして、表面は焼けており、中身はふかふかというパンは、どうも好きになれない。餅の磯辺焼きとパンは違うだろうと思ってしまう。食パンであれば、なるべく薄く切って、カリッとトーストをして食べたいと思う。芳醇やダブルソフトと名のついたパンを食べると、胸が詰まりそうな気がしてしまう。
近所のサンシャイン・シティに、メゾン・カイザーというパン屋が入って喜んでいたが、最近、パンの味が安定していないような気がしている。クロワッサンやパイ生地のパンはサクサクとしておいしいのだけれども、定番のバゲットであるバゲット・モンジュが、以前のようにハードな感じではなく、もちもち感が強くなっているような気がするが、どうしたことだろうか。ナイフで切ろうとすると、パンの内部がナイフの圧力に耐えられずに、くしゃっとつぶれてしまう。食べるともっちりとしている。トーストして食べるべきなのだろうか。
近所で手に入るパンでは、そんなわけで、メゾン・カイザーのバゲット・モンジュより、意外にも、と書くと失礼だけれども、池袋西武百貨店に入っているルノートルのバゲット・オ・ルヴァンの方がしっかりとした食感がおいしく、ひいきにしている。