ストイシズム

火曜日から風邪が発症して、それが抜けない。風邪薬を飲むとその間は調子がよくなるけれど、薬が切れると症状がぶり返す。結局、風邪は治っていないということなのだろう。だんだん風邪と熱にもうんざりしてきた。そろそろ治ってほしい。
この週末はもっぱらベッドで寝て、回復に努めることにしている。本を読むの物憂いので、ウェブログのネタを頭の中で反芻している。いろいろ書きたいことは思いつくけれど、実際にPCで書くという作業ができない。そうこうしているうちに、考えていることを忘れそうである。夭折した作家の気分はこんなものなのだろうか。
さて、ここからが今日の本題。
つれあいから紹介されて松任谷正隆ウェブログ(http://goo.gl/lOij7)を読んでいる。これが実に徹底している。意味のない、くだらないこと「しか」書かれていない。
私は小人物だから、自分を偉く見せたいから、ついつい偉そうな、小賢しいことを書いてしまう。しかし、彼のウェブログにはそのようなところが「全く」ない。
くだらないことだけを書くことを方針として、それ以外のことは注意深く取り除いている。ずいぶんストイックな姿勢だなと思う。もちろん、彼にとっては小賢しいことを書いてしまうことほどみっともなく、恥ずかしいことはないのだろうけれど、それを守り通すことが難しい。
私もたまにはくだらないことを書きたいと思うことはあるし、実際に書くこともある。けれど、松任谷さんのウェブログを読んでいると、むしろ「小賢しい」ことだけを書くことが私のストイシズムになり得るのかなと思ったりする。
松任谷さんは偉そうなことを書くのが恥ずかしいから書かない。私は、逆に、偉そうなことを書くのを恥ずかしがらずに書くということに徹底する。そんなストイシズムもあるのかなと思う。