歯車が噛み合ってきた:今週のヤンキース
若手とベテラン、打線とピッチャー、スターターとブルペンの歯車が噛み合ってきた
開幕第一週目は最低のスタートだったけれど、今週のヤンキースはさまざまな歯車が噛み合ってきて5連勝した。
第一週目は、先発ピッチャーが試合を作れずに連敗していたけれど、今週に入って6〜7回まで試合を作れるようになった。7回以降はクリッパード、ベタンセス、チャップマンの強力なブルペンが機能して逃げ切ることができるようになった。
特に、セベリーノ、モントゴメリーといった若手が好投したことが大きい。もっとも、スプリングトレーニングの状況を見ている限り、彼らは好不調の波は大きいだろう。そして、開幕二回の登板の結果が悪かった田中将大が、三回目の登板はまずまずの結果を残してひと安心である。やはり、彼が安定してローテーションの軸にならないと、チームの成績は安定しないだろう。
打線は、必ずしも活発ではないが、ブルペンの力に助けられ、接戦を勝つだけの得点を取ることができている。ガードナー、エルズベリー、ホリデイといったベテランはしぶとく相手ピッチャーにより多くの投球を投げさせている。若手は気持ちよくフルスイングをして、その日に調子が良かったバッターがホームランを打っている。アーロン・ジャッジが三試合連続ホームランを打ったが、まだまだ粗さがあり、もろさもある。この一週間はプロスペクトとベテランがうまく補い合っている。
脆さもあり、期待もある
開幕一週目は若さゆえの脆さが露呈した。二週目は若さとベテランがうまく補い合い、五連勝をした。これからも、調子の変動は大きいと思う。大きく連勝することもあるだろうし、一気に負けが込むこともあるだろう。
プロスペクトたちのなかでDL入りした選手もいるが、今のヤンキースはプロスペクトの層が厚く、代わりになる選手がでてくる。今は、そんなプロスペクトたちがいきいきとプレイをして、成長するところを見ているだけで楽しい。