2017-01-01から1年間の記事一覧

暮らすように旅をする、旅をするように暮らす

暮らすように旅をする 若い頃はハードなバックパッカー的旅行をしていたこともあったけれど、最近は「暮らすように旅をする」ようになった。 長距離の移動は東京から目的地の往復だけにして、一回の旅行で宿泊するのは理想的には一か所、多くて二か所にする…

現代グローバリゼーションの最前線:明和電機とフライングタイガーと汕頭、義烏、深セン

明和電機とフライングタイガー 明和電機が作っている「魚コードUSB」の海賊版が全世界のフライングタイガーで販売され、 それに対して明和電機がさすがな対応をした、という事件があった。さまざまなことが考えさせられる実に興味深いできごとだった。 twitt…

病床川柳

口蓋扁桃摘出術と病床川柳 三年前のゴールデン・ウィークに、慢性扁桃炎になっていた扁桃を摘出する手術を受けた。詳細は以下のエントリーにまとめている。手術前はよく熱発していたが、今ではすっかり健康になっている。 yagian.hatenablog.com 手術する以…

歯車が噛み合ってきた:今週のヤンキース

若手とベテラン、打線とピッチャー、スターターとブルペンの歯車が噛み合ってきた 開幕第一週目は最低のスタートだったけれど、今週のヤンキースはさまざまな歯車が噛み合ってきて5連勝した。 第一週目は、先発ピッチャーが試合を作れずに連敗していたけれど…

喫煙に厳しく飲酒に寛容な国

日本は「禁煙ファシズム」の国か 「禁煙ファシズム」という言葉がある。 私自身は非喫煙、飲酒者であるけれど、日本は喫煙に厳しく飲酒に寛容な国だという印象はある。だから、喫煙者が「禁煙ファシズム」という言葉で、喫煙への抑圧を表現したい、という気…

どん底のスタート、しかし、これからは上がるだけだ:ニューヨーク・ヤンキース2017シーズン開幕

どん底のスタート ブログは1週間に1回のペースで更新しているが、今回、ニューヨーク・ヤンキースのシーズン開幕直後の状態があまりにも悪いので急遽更新することにした。 タンパベイ・レイズとの開幕シリーズは1勝2敗、ボルティモア・オリオールズとのシリ…

ニューヨーク・ヤンキースと私:期待と不安に満ちたシーズン開幕

ニューヨーク・ヤンキースとの出会い 私とニューヨーク・ヤンキースの出会いは1998/8/9である。 夏休みにニューヨーク旅行をして、今は解体されてしまった昔のヤンキー・スタジアムで真夏のデイゲームを観戦した。もともと気になっていたチームだったけれど…

土曜日の夜のDJショー

土曜日の夜のDJショー 特に用事がない土曜日の夜は、五時頃から飲み始める。ビールを飲むときもあるし、最近はモヒートを作ることが多い。先週の土曜日はジン・トニックを作った。 チーズをつまみに飲みながら、Apple TVを使って音楽をかける。テレビで画像…

マキアヴェッリ「君主論」

マキアヴェッリの近代性 いま、原著で政治思想史をたどろうとしている。あまりに手を広げすぎても読み切れないから、いちおう西洋近代の政治思想史に限定している。まずは近代の政治思想史の起点としてホッブス「リヴァイアサン」から読み始めた。 「リヴァ…

「騎士団長殺し」の既視感

「1Q84」の挑戦 「騎士団長殺し」の前作の「1Q84」は失敗作かもしれないが、村上春樹の世界を広げるターニングポイントとなる作品だと思っている。 「アンダーグラウンド」「約束された場所で」で、オウム事件の被害者、オウム真理教信者へのインタビューを…

3/11の頃

忘れられるはずがない、忘れてはならない記憶も薄らいでいく 今年も3月11日になった。 忘れられるはずがない、忘れてはならない、と思いながら、やはり時とともに記憶は確実に薄らいでいく。 その当時に書かれたブログのエントリーを読み返して当時の記憶を…

“Politically Correctness” and Clint Eastwood’s film “Gran Torino”

トランプ大統領が支持される理由のひとつに「ポリティカル・コレクトネス」を無視した発言がある、と言われている。私自身、トランプ大統領を支持している訳ではないけれど、「ポリティカル・コレクトネス」には疑問を感じているところもある。 クリント・イ…

ホッブス「リヴァイアサン」:主権国家の成立について

「主権国家論」 今年は、民主主義について考えるために、政治哲学に関する古典的な本を系統的に読んでいこうと思っている。その第一弾として、ホッブス「リヴァイアサン」を読んだ。 書店の書棚に、岩波文庫版の「リヴァイアサン」の一巻、二巻がならんでい…

Peter Stark "Astoria”:北米太平洋岸のグローバリゼーションの歴史

北米太平洋岸のグローバリゼーションの歴史 夏休みに旅行したポートランドで買ったPeter Stark "Astoria"という本を読み終わった。この本は、19世紀前半、ジョン・ジェイコブ・アスターという事業家が、オレゴン州とワシントン州の州境を流れるコロンビア川…

「リッチな一族はそれぞれの仕方でリッチである」:Kevin Kwan "Crazy Rich Asian"

グローバリゼーションと華人華僑 このブログのなかでも、ここ数年、グローバリゼーションの歴史について追いかけている、ということ書いたことがある。 グローバリゼーションというと範囲が広すぎるので、暫定的に追いかけているテーマを絞り込んでいる。い…

前近代と近代の狭間:谷崎潤一郎「細雪」雪子と妙子

日本近代文学の成立と文明開化の成果 以前も何回か書いたことがあるけれど、三十代に入ってから約十年かけて、日本近代文学をその成立(二葉亭四迷)から第三の新人(小島信夫、庄野潤三)まで順を追って読み進めたことがある。 個々の小説の質についてはさ…

ドナルド・トランプとアンドリュー・ジャクソン:反エリートの民主政治、矛盾に満ちた発言

ドナルド・トランプの同時代性とアメリカ性 ホワイトハウスの引き渡しのとき、トランプ夫妻とオバマ夫妻が並んでいる写真を見て、この二つのカップルは実に対照的だけれども、それぞれきわめてアメリカ的でもあると思った。 goo.gl ドナルド・トランプの当選…

名著のエッセンスを3分で理解できる(かも?):読書ノートの棚卸し

読書メーターとGoodReads あれこれ本を読み散らかしているけれど、読みっぱなしだとあっという間に内容を忘れてしまう。 どんな形でもよいけれど、その本の内容を自分なりに咀嚼してアウトプットすることが重要なんだと思う。 とはいえ、すべての本について…

デカルト「方法序説」を読む

デカルト「方法序説」を読む 読書メーターで去年読んだ本を振り返ってみたら、時事的な読書が多かったことに気がついた。目先の興味関心に流されると、どうしてもそうなってしまう。今年は意識的に古典的な、寿命が長い本を精読しようと思う。 bookmeter.com…

iPhone6バッテリー交換記

iPhone6のバッテリーの不具合 2015年2月にiPhone6に機種変更をして、今月で満二年になる。最近、急激にバッテリーの調子が悪くなった。 たいしてアプリを使っていないのに、3時間ぐらいでバッテリー残量が数%になってしまう。100%充電したところでコードを…