時事

中国を見る視点

今回のミサイルの発射で北朝鮮をめぐって、さまざまなことが語られている。しかし、時事的な文章ばかりを追っかけても、ことがらの本質を理解することはむずかしいだろう。私は、北朝鮮のことを考える時には、古田博司の本を読み返して、時事的な情報と照ら…

ファシズム

自分の興味関心を中心にして暮らしていると世間一般のことがわからなくなってしまう。そこで、世間の潮流を知るために、定点観測をしている。定点は、父親とみのもんたである。彼らの口にのぼる話題は、世間で一般的になっている、ということがわかる。 もち…

最後の目標

以前、現在の小泉純一郎の改革の基礎には、小沢一郎の政治改革があるということを書いた(id:yagian:20050813:p2, id:yagian:20050815:p2)。 小選挙区制による政権交代、二大政党制の実現。総理大臣、党首への権限の集中による政治優位の行政の実現、改革の実…

人間力と感情表現

民主党の前原誠司代表が、偽メールの問題で、永田議員に議員辞職を説得することができず、代表を辞任することになった。 客観的に見ると、この状況で、永田議員に「やや理屈にあわないと思う」と言われてしまい、議員辞職を納得させることができないようでは…

小泉純一郎とは何者だったのか

次の文章は、誰について書かれたものが想像してほしい。 ××××は、彼の支持者たちに目的が一つしかないことを受け入れて、これを尊重するように強要した。××××はライバルの大失敗のおかげで何度も救われたのだが、彼の揺るぎない楽観主義がその理由とみなされ…

マニフェスト再考

早稲田大学教授という豊永郁子「マニフェスト政治にもの申す」というコラム*1を読み、腑に落ちるところがあった。 マニフェストという形で政策を提示することは悪いことではないが、それだけで投票先を選べるものではないと思っていた。特に、今回の選挙前に…

自分探し

今回の衆議院選挙の自民党の勝因、民主党の敗因については、すでにさまざまなことが語られている。選挙の前であったけれど、自分も書きたいことは書いた(id:yagian:20050813#p2、id:yagian:20050815#p2)から、もう、付け加えることはあまりない。 文藝春秋(2…

聖者の行進

ニューオーリンズの市街地が、ハリケーンの被害で浸水し、大きな被害が出ているという。災害が起きた当初は、被害の全体像を把握するのが難しく、報道も断片的で、現在のニューオーリンズの実情が正確にわかるわけではない。しかし、その断片的な報道ではあ…

衆議院選挙

今日は、衆議院選挙の公示日だった。 これまでにも何回か書いたけれど、20〜10年前の選挙に比べ、今回の選挙はずいぶんまともになったものだと思う。かつては、自民党の派閥間の勢力争いが衆議院解散のきっかけとなり、野党による自民党の政治家の腐敗へ…

リーダーシップ

竹中平蔵「やさしい経済学」(幻冬舎文庫)(ISBN:4344406354)を読んだ。経済学的にみてきわめてまっとうな議論が、非常にわかりやすく書いてある。印象に残ったことは、竹中平蔵は大臣としても、この本に書かれているように、経済学的にきわめてまっとうであ…

気の毒な人

ライブドアのニッポン放送買収の件には、あまり関心がそそられないけれど、ニッポン放送の亀淵社長は気の毒だと思う。 ニッポン放送生え抜きのアナウンサーとしてオールナイト・ニッポンの初代DJをし、社長まで上り詰めた。ラジオ局としては業績もよく、こ…

いまさらながら

アメリカ大統領選挙の前後、もし、自分がアメリカに住んでいて選挙権があったとしたら、ブッシュとケリーのどちらに投票しただろうかと想像していた。 おそらく、ずいぶん迷ったあげくに、ブッシュに投票し、上院議員選挙は民主党の候補に投票したのではない…

ゲーム感覚

ヤンキース対ツインズ戦のあと、大統領選挙のテレビ討論の中継があった。 発言時間などに細かいルールを設けて、なるべく平等の条件になるようにしたうえで、ディベートをし、そのあとすぐに、どちらが勝ったかを判定するための視聴者の調査をする。どちらが…

911

911の時の日記を読み返してみた。 http://www.lares.dti.ne.jp/~ttakagi/diary/diary/0109.htm#20010912 今もこれに付け加える感想は特にない。

記者会見

小泉首相の訪朝について致被害者家族会が記者会見で批判したことに対し、批判の声があがっているという。おそらく、誰もが、イラクで誘拐された最初の3人の家族のことを連想したと思う。 拉致被害家族会が記者会見で語った内容の是非については、よくわから…

ジョージ・W・ブッシュ

どうも、ジョージ・W・ブッシュという人には関心をそそられる。米国外ではあれほど評判が悪く、米国内ではそれなりに支持されているという乖離が興味深い。彼のことを理解することが、アメリカのある側面を理解することにつながるのは間違いないと思う。 Bo…

反省がない

デイビッド・ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』(サイマル出版)(amazon:4377302930)を読みながら、イラク戦争のことを考えている。 ジョージ・W・ブッシュとそのスタッフは、若い頃にベトナム戦争を経験しているはずなのに、どうしてこうも同じ落と…

素朴な善意と正義感

仕事をする上で、ということであるが、素朴な善意や正義感をあからさまに表明する人にはなるべく近寄らないようにしている。経験的に、仕事がうまく進まず、あまり愉快ではない結果に陥ることが多いように思う。 私は、ジョージ・W・ブッシュと今回イラクで…

納得

池内恵『アラブ政治の今を読む』(中央公論社)(amazon:4120034917)を読んだ。 イラク戦争から自衛隊派遣に至る過程で日本のメディア上に溢れた、あまりい自閉的で感情的な言説の渦のなかで、より妥当な認識に基づいて議論を方向づけようという、ある種の義…

民主主義と国民国家

兄がこのページを見て、おとといの日記で取りあげた(id:yagian:20040425#p3)「世界潮流2004 イラク市民2700人の声」は自分が作った番組だというメールを送ってきた。身内びいきではないが、たしかに、あれはいい番組だったと思う。 出張の新幹線のなかで…

イラクの現状は

日本人の誘拐事件の人質についてや自衛隊の派遣の是非などについて、いろいろなところでさまざまに語られている。しかし、結局のところ、イラクの実態について情報が少なすぎて、大部分は憶測に過ぎないように思う。 最初に人質になった3人について、あまり…