作文

日本人と日本語

「日本人」という「国民(ネイション)」を統合する原理のひとつは、「日本語」という「国語」であり、「日本語」を「母語」とする人は「日本人」であり、「日本人」であれば「日本語」を「母語」とする。 地上40,000メートルの高さから「日本人」を俯瞰し、…

文章の泉

今日、会社のウェブサイトに掲載するコラムを書いた。1,000文字ぐらいの短いものだったけれど、思ったより時間がかかってしまった。できも満足できるものではなかった。 以前は頭の中に文章の泉があって、そこから滾々と文章が湧き出していた感じだった。ウ…

書く意欲

だいたい1か月周期でウェブログを書く意欲が変動しているように思う。 3月はウェブログを書く意欲が亢進して、ほぼ毎日書いてきたが、ここに来て意欲が減退している。 この書く意欲と体調はあまり連動していない。ここのところ暖かくなるにつれて体調は上…

マインドマップの特徴

いくつか実際にマインドマップを作りながら「ザ・マインドマップ」を読んだ感想を書いてみたいと思う。今日のエントリーも、マインドマップを使って書いてみた。 マインドマップは、キーワードやキーフレーズを構造化する手法で、似たものに川喜田二郎のKJ法…

集中力の高め方

マインドマップを作る練習をしながらトニー・ブザンの「ザ・マインドマップ」を読み進めている。なかなか興味深い方法だと思う。今日のエントリーでは、マインドマップそれ自体のことではなく、練習用に作ったマインドマップを使って書いてみようと思う。 う…

参議院改革案

今日の日経新聞の5面に「ねじれ発の3月危機」というタイトルで衆参ねじれ現象に関するコラムがあった。そのなかで、フランス革命の指導者のひとりのシェイエスの二院制不要論が紹介されていた。 「第二院は何の役に立つのか。第一院と一致するなら不要、異…

フレームと創造力

最近、あえて仕事から気持ちを遠ざけるために浮世離れした本ばかり読んできたが、そろそろ仕事復帰に向けたリハビリをしようと思って「MBAマネジメント・ブック」を読んでみた。SWOT分析とか3Cとか、経営コンサルタントはフレームを作るのがうまいと感心し…

美しい文章とは おまけ

「美しい文章とは」シリーズのエントリー(id:yagian:20080121, id:yagian:20080122, id:yagian:20080125)は、いちおう完結させたつもりだったのだけれども、稲本のウェブログの「日本詩歌の伝統〜俳句の詩学〈3〉」(id:yinamoto:20080131)を読んで、補足を…

美しい文章とは たぶん完結

伊勢物語―付現代語訳 (角川ソフィア文庫 (SP5))作者: 石田穣二出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 1979/11メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 37回この商品を含むブログ (14件) を見るこれまで二回書いてきた「美しい文章」に関するエントリー(id:yagian:…

文体と構成

物語の構造分析作者: ロラン・バルト,花輪光出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1979/11/15メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 55回この商品を含むブログ (83件) を見る有坂誠人の現代文速解 例の方法作者: 有坂誠人出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 1…

日本の伝統と私

百代の過客―日記にみる日本人 (上) (朝日選書 (259))作者: ドナルド・キーン,金関寿夫出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1984/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る百代の過客―日記にみる日本人 (下) (朝日選書 (2…

「名文」とはなにか

「名文」とはなにか、また、どのような文章が「名文」なのか、ということがよくわからない、と考えることがある。 「名文」という言葉には、文章の内容よりも、表現の巧みさに重点を置かれている印象がある。しかし、文章がコミュニケーションの手段と考えれ…

書き方忘れてしまった

しばらくウェブログを書かないでいると、文章の書き方を忘れてしまって、なかなか書き出せない。 一行でもいいから毎日書いた方がいいのだろうけれど。

身代わり

島本和彦「吼えよペン②」(小学館 ISBN:4091570224)をトイレに置いてある。勢いをつけなければならないのに、どうにも勢いがつかないとき、ぱらぱらとめくって気合いがでそうなページを眺めたりする。 そののなかに、炎尾燃そっくりのマンガを描くニセモノ…

パラフレーズ

ここのところ、作文に関するエントリーをいくつか書いてみた(「作文の教育、学習」id:yagian:20060205:1139146276「朱を入れる」id:yagian:20060206:1139233761)。今日は、その続きで、ちょっと違った観点から考えてみようと思う。 作文を書く時、手書きの…

朱を入れる

昨日書いた「作文の教育、学習」(id:yagian:20060205:1139146276)に、「続・航海日誌(2006/2/6)」(http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0602.shtml)からリンクが張られていた。 ここは、それほどアクセスがあるわけでもなく、コンスタントに更新して…

作文の教育、学習

日本語の教育、学習について、いくつかウェブログでのエントリーを見かけた。いくつかのレベルの問題が混同されているように思える。ここでは、日本語の教育、学習のなかでも、母国語話者の作文に限って話を進めていきたい。 作文能力を習得するためには、母…

原点その2

小学生の頃の作文(id:yagian:20060129:1138544581)に続いて、今日は、中学生から高校生の頃の作文を三つ。 徐々にいまの文章に近づいているけれど、みょうなてらいがいやらしく感じられる。id:yagian:19810314 信長、秀吉、家康がポーカーをやったら? id:ya…

原点

母親に、子供の頃にはあれだけ作文に苦しんでいたのに、自分から好きで文章を書くようになるとは思いもしなかった、とよく言われる。確かに、小学生の頃、作文が好きだったとか、作文をほめられた、という記憶はほとんどない。実際に、どのような作文を書い…

大原三千院

高校の時の、奈良京都への修学旅行の記録。 大原三千院 今回の修学旅行で行った所の中で、いろいろな面で印象的であったのは大原三千院でした。 三千院には、五日目の朝一番で行きました。僕個人の趣味では、一年の中で冬の朝という時間帯が一番好きなのです…

中学生の卒業文集の作文。 夢 僕は人間にとても興味がある。 人間は地球上の最も複雑な生物だ。明るい人、暗い人、温かい人、つめたい人、ぶりっ子な人……。人間の複雑さは人間の言語ではとても言い表すことなどできるものではない。 しかし、そのように複雑…

親友

小学六年生の卒業記念の作文。 親友 このごろやっと親友というものがどういうものが分かったようだ。 それまでは、「親友」とは特に親しい友人のことだと思っていた。 しかし、このごろは「親友」の考え方が変わってきた。親友は、ごくふだんは、べつにただ…

わが組の男女について

小学六年生の作文。どのようなテーマを与えられてこんな作文を書いたのか不明。 わが組の男女について 人間は、大きく分けると、男子と女子に分かれるのだが、わが組には、男女の間に、大きなかべがあるようだ。例えば、ある男子は、席が、女子とならんだだ…

北海道旅行

小学五年生の時の旅行をテーマとした作文。 北海道旅行 一、出発(第一日) 少しの間、いすにおさえつけられるような気がしたが、しばらくして窓の外を見たら、思わずさけんでしまった。 「あれっ、もうこんなに高く上がったのか。」 羽田空港が雲の間からち…

怪人二十面相を読んで

小学三年生の時の読書感想文 怪人二十面相を読んで 怪人二十面相は、きちがい見たいな美術家で、みんな、ぬすんだ物ばかりです。 この本も、このことがいっぱい書いてあります。 羽柴さんの物、日下部さんの物、博物館の物。 これだけの物を、ぬすみ、それも…

ひまわりのこと

小学一年生の時の作文。 ひまわりのこと ひまわりのはなの中はぽつぽつのようなふくらみのようなもうふのようなまるいきいろいものがあります。 そとにはきいろいぴらぴらしたものがあります。 きいろいものがあります。 それはどんなのか、ことばではかけま…